ニュースサービスとしてのTwitter。その方向性と可能性

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Twitterの共同創立者であるBiz StoneがReuterとの短いインタビューに応じて、ツイートを活用した「Twitterニュースサービス」実現の可能性について話をしていた。インタビューはあくまでもStoneの頭に浮かんだ仮定の話としてなされたもの(確かに可能性はある)のようだ。また、Twitterの創立者がプレスに対して同様のアイデアを語ったのも初めてのことというわけではない。そしてその「同様のアイデア」は現実化していない(少なくとも現在のところ)。しかしだからと言ってあり得ない話をしているというわけでもない。StoneはTwitterについて、Reuterに対して次のように語っている。曰く「サービス開始当初から、世界中からのニュースを配信するニュースサービスのような機能も持っていたのです」とのこと。

自分自身のことを思い出してみると、Twitterを面白いと感じたのは日常のありふれた物事についての呟きではなく、リアルタイムでニュースを知ることができたからだった。他のサービスに比べて、Twitterはリンクをすばやく広める能力を持っていた。そして地震情報が流れるようになったり、あるいは大火事の情報が流れるようになると、Twitter上を流れる情報はさらに進化することとなったのだ。誰かが何か事件の起こった現場にいて、リアルタイムで情報を流す。こうしたスタイルは従来のニュース配信システムを、滅亡する定めにある恐竜のように見せてしまうようになったのだ。それから数年が経った現在、ニュースの取得に日々Twitterが使われるようになっているとしても、別に驚くことではない。

読者の方々も自分に問いかけてみて欲しい。今まさに何か事件が起こっているとして、注目するのはテレビだろうか、それともTwitterだろうか。多くの人がいまや後者を選ぶようになってきている。Twitterは事件をありのままに理解するためのもっとも迅速な手段となっている。またさまざまな立場からの意見を同時に知ることもできる。もちろん間違った情報が流れることも多い。しかし全体として真実と誤りを区別して、本当の話が広がっていくという傾向にもある。StoneもTwitterのこうした特徴を念頭においてインタビューに答えたのだろう。

ReuterはStone氏が「ニュースメディアも情報収集の手段を活用すべきだ」と語ったと記している。ここから考えるに、Twitterはニュースメディアに向けて専用のツイート配信サービスを展開するつもりがあるようにも受け取れる。特定の事件についてのツイートをまとめ、ソートしたり事実と誤報をより分けたりすることになるのだろう。こうしたサービスを現実化して、ノイズレベルを下げて話題に特化した内容を外部に提供できるようになれば、ニュースメディア各社も大きな興味を持つことになると思われる。

また、StoneはTwitterのニュース配信を受けた人が、現地にいる人と簡単にコンタクトを取れる手段を提供する可能性に付いても触れていた。現地にいる人を臨時のレポーターに仕立てることも可能になるわけだ。

仮定を多く含んだ話だが、さらに大きな疑問も湧いてくる。すなわちこうした動きからTwitterは利益をあげることになるのかどうかということだ。Reuterの報道によれば、TwitterはGoogle、Microsoft、およびYahooに対してデータを提供する見返りに利益を得ているということだ。この例で言えば、ニュースサービスも確かに利益に繋がる可能性がある。ニュースメディア各社も喜んで対価を支払うようになるだろう。

ただしStoneはニュース配信について触れる際「オープン」(open)や「共有」(share)という単語も使っている。「正義」のために「悪をなさない」というのがTwitterの本音であるのなら、サービスも無料で提供していくべきなのだろう。そうでなければ金銭的見返りの多寡によって、重要な情報へのアクセスを制限するという独裁的立場に自らをおくことになってしまう。

繰り返しになるが、Stoneの話もあくまでも「仮定」や「可能性」について語ったものだ。Twitter自身も「Twitter News Network」の実現に動くつもりはないことを表明している。しかしこの発言も「永久に」というわけではない。何かがきっかけで本気で動き始めることになるかもしれないのだ。

Sean Garrett@SG
Sean Garrett

Ask @biz a "can you imagine Twitter doing…" Q, & he's going to get creative and imagine. Related: No plans for a "Twitter news network".

about 2 hours ago via webRetweet

Update:ReuterによるStoneへのインタビュー動画が公開された。ビデオの中でStoneは、アイデアが実現した際にはどのニュースメディアともオープンに提携していくつもりだと語っている。

[image: Optimum7.com]

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(翻訳:Maeda, H)