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Momento:各種ソーシャル情報を取り込む「パッシブダイアリー」の決定版。この非ソーシャル的ソーシャルアプリケーションは面白い

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Foursquareを使っていて面白いと思うのはHistoryタブだ。「今どこにいるのか」を示すことを目的とするアプリケーションが、ワンクリックで「過去の訪問履歴」を示すアプリケーションに変化してくれる。ある種の「日記アプリケーション」になってくれるというわけだ。実はこの面ではTwitterにも頑張って欲しいと考えている。1年前に何を考えてどういうことをしていたのかを振り返ることができるのは面白いと思うのだ。日々利用しているウェブサービスならどれでも、この手のサービスを提供すれば面白い使い方ができるのではないかと考えている。本日ご紹介するiPhoneアプリケーションのMomentoは、まさにこうしたサービスを実現して、いわゆる「パッシブダイアリー」のサービスを提供するものだ。

Momento(イギリスのd3iが提供している)は、ストレートに「日記」を目的とするアプリケーションだ。日にちごとに気分や行動を記録に残す「Moments」(日記のことをこう呼んでいる)を簡単に記述することができる。またこの「Moments」に友人(iPhoneのコンタクトリストから選ぶ)、場所、イベント、あるいは写真情報を付加することができるようになっている。それだけではなく、さらにTwitter、Foursquare、Gowalla、Facebook、Flickr、YouTube、Vimeo、Digg、あるいはRSSフィードからの情報を「Moments」にインポートすることができるのだ。すなわちオンラインで行っていることのほとんどを日記形式に残すことができるようになるわけだ。

同様のサービスを提供しようとするアプリケーションは他にもある。しかしユーザインタフェースを整え、一貫性のあるデザインで実現しているのはMomentoが一番だと言って良いのではなかろうか。標準にインタフェースはジャーナルモードで、現在から日付を遡って表示していくことができるようになっている。このモードでは当該日の最新アイテム(ツイートやチェックイン情報)が日付とともに表示される。好きな日をクリックすることで、その日のアクティビティをすべて表示する詳細モードに移行する。すなわちここに当該日に行ったツイート、チェックイン情報、ブログ記事、登録した写真などなどが表示されるようになるわけだ。

もちろん特定の日にすばやくアクセスするためのカレンダービューも搭載されている。カレンダー上で特定の日付をクリックすることで、やはりその日に行ったすべてのアクティビティを表示する詳細モード表示に移行する。

さらにはタグ毎に内容を表示するモードも備えている。あるいは高く評価したエントリ(Moments作成時に、必要ならばエントリのレーティングを行うことができる)のみを表示することも可能だ。

また特定のタイプのデータ要素を表示することもできる。すなわち全期間にわたって行ったツイートのみを表示するといった使い方もできるわけだ。それらのデータも日付毎に分類されている。そして素晴らしいことに、Momentoにインポートしたデータは検索して閲覧することもできる。

このMomentoで作成するデータは全くの個人用として利用される。ソーシャルアイテムをインポートすることはできるが、それをさらにエクスポートするような用途は想定されていない。特定の日にどういうサービスを利用して何をしたのかを個人的に記録しておくためのツールなのだ。こうした個人向けの情報をすべてワンパッケージにまとめて、見やすくかつ簡単に閲覧できるツールになっている。

昨今、他にも「アンチ・ソーシャル」なソーシャルアプリケーションが登場してきている。たとえばOhLifeや、さらに新しいものとしてはPathなどの名を挙げることができる。自分自身(あるいはごく限られた小規模グループないし友人)にとって、自身の行動がどういう意味を持つのかに着目しており、広くウェブ全体の人々に情報を公開しようという考えはもっていない。

尚、個人用という用途に鑑み、全データのバックアップやエクスポートの仕組みもきちんと備えられている(iTunesのファイル共有機能を利用している)。

またインポートデータのフィルタリングを行って、より目的に沿った形で運用できるようにもなっている。たとえば特定のハッシュタグのついたツイートをインポートしないようにしたり、あるいは逆に特定のハッシュタグのついたもののみをインポートするように指定することもできる。また@replyやリツイートの除外を行うこともできる。

Momentoは最近になって登場してきたアプリケーションではない。誕生は1年ほど前のことだ。しかし最近バージョンが2.0となり、この版にてジオロケーションサービスやビデオサービスとの統合といった大きな機能追加が行われたのだ。今回追加された機能こそ、Momentoをソーシャルサービスダイアリーとして形作る重要なものだと言えるだろう。

まとめておけば、個人的にはMomentoによるソーシャルサービスダイアリー実装の方式は大いに気に入っている。ひとつ残念なのはiPhone/iPod touch/iPadでしか動作しないことだ。しかし動作するデバイスを何か利用しているのであれば、230円という価格に見合う価値は十分にあると言える。App Storeではこちらから入手することができる。

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(翻訳:Maeda, H)