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Android環境でのiTunesを目指すWinamp、ワイアレス同期機能を搭載してシェア拡大を目指す

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Winamp for Androidが発表後1ヵ月を経て正式版が公開された。ベータ版公開後のダウンロード数は50万件を超えているとのことだ。WinampのAndroid版はAndroidフォンにダウンロードした音楽を管理することが主目的だが、他にも新しい機能を搭載している。注目すべきはデスクトップのWinampとWiFiを通じてワイアレスで同期する機能だ。またラジオステーションのShoutcastも利用できるようになっている(Winampおよび、ShoutcastはTechCrunch同様AOLの所有する企業だ)。ワイアレス同期を行うにはPC側のWinampの方も最新版にしておく必要がある。これもAndroid版のベータと同時に公開された。

Winampは海外の利用者を中心に6000万人に利用されているWindows版音楽管理ソフトウェアだ。アメリカ国内の利用者は全体の5%に過ぎない。AOLとしてはAndroidの普及に併せてアメリカ国内でもモバイル環境での利用者を獲得し、Android版のiTunesを目指したい考えだ。ちなみに現在のところはWinamp for iPhoneをリリースする予定はない。iTunesとの直接対決はWinampとしても望むところではないということだ。先月Yahoo Musicから引きぬかれてAOL Musicの新しいVPとなったJeff Bronikowskiは「iPhone版参入には多くの障壁があります。まずはAndroid版に注力したいと考えています」と述べている。

Android版については今こそチャンスだと考えているようだ。「Android OSの利用者がiOSの利用者を上回るようになっており、結局iOSよりも重要なターゲットとなっているのです」とAOL EntertainmentのシニアVPであるKerry Trainorも述べている。AOLが狙うのはAndroid環境におけるトップ音楽管理アプリケーションの座だ。もちろんdoubleTwistSongbirdなどのライバルも同様の狙いを持っている。

Winampでは、iTunes同様にデジタル音楽コレクションの管理を行って楽曲の再生を行うことができる。またiTunesからDRMフリーの音楽をワンクリックでインポートすることもできる。他にもプレイリストの作成、曲名やアーティストないしアルバムタイトルによる検索にも対応しており、Shoutcast Radioを聴くこともできる。音楽の再生中にアルバムカバーをクリックするとAOL Musicのディスコグラフィー、関連ニュース、レビュー情報を閲覧できるようにもなっている。そしてAndroidおよびGoogleが音楽の無線同期をサポートしているので、Winampでもデスクトップと携帯電話間における楽曲の同期を簡単に行えるようになっている。

多くの人が自分の音楽コレクションと長い時間を過ごしている。たとえばWinampのPC版利用者は、平均で毎日80分間音楽を再生しているとのことだ。音楽の再生環境を携帯電話にも広げることで、この平均再生時間をさらに伸ばそうというのがWinampの狙いだ。

Winampは、Shoutcastラジオやそれ以外の方法でAOLからの音楽配信を受け取るためのプラットフォームとして機能することも狙っているのだろうか。おそらくそれはなさそうだ。Bronikowskiによれば、AOL Musicが「独自のサブスクリプションサービスを始めるつもりはありません」と述べている。Winampは現状で十分な利益をあげており、現在の路線を踏襲していきたいと考えているようだ。但し、Android環境でトップの地位を獲得することができれば、他のサブスクリプションサービスと提携して音楽配信を行っていく可能性はあるだろう。

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(翻訳:Maeda, H)