YouTube Leanbackが個人化チャネルを導入–ついにテレビの完全カスタマイズの時代へ?!

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YouTubeの経営数値の中には、同社が今のトップの座に安住することを許さないものが一つあり、彼らもそのことをよく知っている。その数値とは、同社が世界第二位の検索エンジンであることでも、ユーザが毎分35時間ぶんのコンテンツをアップロードしていることでもない。ユーザが1日にYouTubeで過ごす時間が平均15分であることだ。ほかのサイトなら、15分の滞留時間は立派なものだが、しかし人びとがテレビの前に座ってケーブルテレビを見るのに費やす5時間…いや、ほんと…に比べるとささやかすぎる。そしてYouTubeは、まあそんなもんだろうとは思っていない。むしろ、その5時間の何割かを奪い取りたいと考えているのだ。

今日(米国時間12/1)YouTubeは、その目標に向かう重要な第一歩として、YouTube Leanbackに重要な機能を導入した。それは、個人化されたチャネル(personalized channels)だ。7月に始まったLeanBackは、今ではGoogle TVにも組み込まれているが、ユーザが’play’をクリックすると、あとは何もしなくても、YouTubeのコンテンツをエンドレスに’上映’してくれる、というもの。いわばそれは、YouTube TVだが、それが今日からは個人化されたテレビ放送になる。YouTubeは、ケーブルテレビにはできないG難度のワザを、いきなり持ち出したのだ。

これまでもLeanbackにはチャネルの概念はあったが、しかしそれは、ユーザの友だちの情報などソーシャルな要素をもとにYouTubeが勝手に作ったものだ。しかしこれからは、ユーザの好みを学習して、それに基づく個人化されたチャネルを作り出す。

この機能の動作は、Pandoraのビデオ版ともいえる。ユーザの好みの学習は、ユーザの明示的なアクション(’良い’ボタン…親指を上に上げている図柄のアイコン…を押したなど)と、暗黙のシグナル(どんなビデオをどれだけ長時間見たかなど)の両方を見て行う。また、ユーザがトピックやキーワードを入力して、自分のチャネルの内容を調整することもできる。

なかなか良さそうだけど、でも、ユーザがこの機能に慣れて使いこなせるようになるまでは、時間がかかるだろう。第一の問題は、LeanBackは文字どおりソファにもたれてエンドレスにビデオを見る機能だから、ユーザがいちいち’良い’や’良くない’をクリックしてくれるだろうか?(Google TVのリモコンにもそれ用のボタンはない)。だからYouTubeとしては当面、ユーザの暗黙のシグナルに頼るしかないだろう。

しかしもっと重要なのは、ユーザの目から見て、LeanbackがこれまでのYouTubeとは相当違うものを導入しようとしていることだ。たしかにこれまでも、YouTubeにはビデオの提案機能や、数え切れないほどたくさんのチャネルはあったが、とにかくソファにもたれっきりでえんえんと何かを見続けるという行為は、それに慣れるまでがたいへんではないか。とは言うものの、YouTubeによればLeanbackの平均視聴時間は30分…それまでのYouTubeの倍…だそうだから、最初からこの機能を気に入った人たちもいるわけだ。

Leanbackをもっと多くの人たちが見るようになるまで、それほど長くはかからないだろう。すでにGoogle TVにはあるし、そのほかのHTPCにもアプリケーションがある。同社はまた、YouTube TVを担当するプロダクトマネージャを今探している。その役割には、コンテンツとハードウェアのパートナーたちとの関係の調整があるだろう。つまり、YouTube Leanbackとその関連製品は、数年後にはいろんなところで見られるようになる。そして、その個人化ビデオが普及したあかつきには、従来の古いテレビに戻ることが難しくなるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))