GoogleにやられたくないAmazonが急遽KindleをWeb化へ

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昨日(米国時間12/6)Googleが発表したeブック(電子書籍)事業は、Web上で容易にかつ効率的に本を読んだり注釈を書いたりできる、というプロジェクトだ。Googleは同社のeブックストアに300万冊の本があると誇示している。たしかにすごい数字だが、リーダーデバイスとアプリケーションでは先輩のAmazonも、現在のeブックの在庫をWebからも提供して、サービスを拡大しようとしている。

ComputerWorldの記事によると、そのWebサイト上の”ストア”は、”ユーザが本を最初から最後までブラウザで読めて、またどんなWebサイトでもKindleの本を提供する書店になれる”というものだ。要するにそれはWeb上のKindle Readerで、もちろん海賊行為を防止するための保安措置はあるのだろう。

これはGoogleとAmazonの両社にとって意味がある。電子書籍のプラットホームは多様化してきたから、それらの各プラットホーム向けにスタンドアロンのアプリケーションを開発するのは、もはやたいへんすぎる。しかし、たとえば、Win7のタブレットでオフラインモードで本を読むことはできるのか? だから、AmazonがふつうのPC用にはWeb上のリーダーを提供し、AndroidやiOS、それにたぶんWinPho7/Win7用にはアプリケーションを提供するのは、理にかなっている。しかし残る問題は、Kindle、Nookといったスタンドアロンのリーダーのメンテナンスだ。

コンピュータのモニタで本を読むのが嫌いな人は多い。自分の本を書くための勉強のために2年間それをやってきたが、控えめに言ってもフラストレーションのたまる経験だった。今後インタフェイスが良くなれば、次世代の人たちはコンピュータの画面で本などを読むことがメインの勉強手段になるのかもしれない。でも、われわれの世代のノスタルジーとしては、椅子に背をもたれて、膝に毛布をかけ、リキュールを2〜3滴入れた紅茶をすすりながらeリーダー専用機の[次のページ]ボタンを几帳面に押していく愉悦に、代えられるものはない。われわれの子どもたちは、手の中にeリーダーがあるときの、あの独特の感触を味わったり、数日置きっぱなしだったeリーダーを手に取ったときに感じる甘い匂いを楽しむことが、できなくなるのだろうか。たしかに、Webは何でもできるが、雨の日の室内で、将来恋人になるかもしれない人と一緒にWhisperNetのクラウドをさまよい、やっと見つけたおもしろそうな本を、目に見えない電磁波を使って手元のeリーダーにダウンロードするときの興奮と快感を、与えてはくれないだろう。

たぶん、絶対に。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))