年会費数千ドルだったAmazonのBookscanデータを著作家たちに無料で提供開始

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聞こえるかな? キーボードをたたいている何千人もの著作家たち心臓の音が。しかし彼らは自分のBookscanの数字を見たとたん、がっかりして気絶卒倒し、心臓は止まる。Amazonは今日(米国時間12/9)、そのAuthor Centralのページに、Nielsen Bookscanの数値を加えた。そのページは、著作家たちがコンテンツをKindle/Amazon ブックストアに置き、より重要なこととして、これからは、Amazonにおける自分の本の売れ行きを知るために利用する。

Nielsenは、過去数週間の売上を地域別に分類して提供する。ぼくの場合は(上の画像)、ブッシュが大統領だったころから一冊も売れてないから、データがない。しかし、今本を出している人たちは、いつどれだけ売れたかを知ることができる。ただし当然とはいえ、その数値はおそろしく不正確なことも多い。その、おそろしく不正確なデータは、しかも、おそろしく値段が高かった。選んだパッケージにもよるが、年間数千ドルを払わないと見ることができなかった。しかしエージェントや出版社は、このデータを黄金にケタミン〔幻覚剤〕を混ぜたものの押し出し成型品のように珍重するから、Amazonにとっては貴重なサービス品目の一つだった。

要するにこれ(Author CentralでNielsen Bookscanを見れるようになったこと)は、著作家たちにささやかな力を与える。”これまでは、エージェントや編集者に頼んで売れ行きを知り、自分の本の成績を判断していた。つまりそれまでは、本の売れ行きを著作家自身で知る方法がなかった”、ある著作家はこう言っている。”BookScanに電話をして、今出版業界に関する本を書いてるんだけど、と言っても売上データを教えてくれなかった。これまでの古い大手メディアに比べると対応は早くて率直だが、それでも、数字を得るのは難しかった”。

これが、著作家たちにとって何を意味するのか? 著作家たちに、本ががどれだけ売れているか/いないかを見せてくれる。それだけでも、たいしたものだ。第二に、出版と書籍流通を覆っていた秘密のベールをはぎ取る。とくに、物理的な流通チャネルでは本があまり売れていないこと、だから出版が今やギャンブルに近いことを教えてくれる。しかしいずれにしても、これは透明性という点では正しい方向性だし、Nielsenが今後、Bookscan Plusとでも名付けたまたまた高価なデータを出さないかぎり、著作家たちも満足できるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))