Microsoftいわく「Facebookを(150億ドルで)買収しようとしたことがある」

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現在パリで開催されているLe Webの「スタートアップが有利な条件で買収されるには」というパネルディスカッションで、 Microsoftの企業戦略と買収担当シニア・ディレクターのFritz LanmanはホストのLoic Le Meurに「MicrosoftはFacebookの買収を試みたことがある」と認めた。MicrosoftのFacebook買収交渉の詳細はDavid Kirkpatrickのベストセラー・ノンフィクション、The Facebook Effect(われわれの紹介記事)で初めて明らかにされた。

そう、われわれはFacebookを買収しようとした。その時点ではFacebookはMicrosoftと類似点が多かった」とLanmanはLe Webのファウンダー、Le Meurに答えた。David KirkpatrickはMicrosoftのCEO、Steve BallmerがZuckerbergに$15B(150億ドル)という買収価格を提案したと書いているが、Meurとの会話でもこれは事実だったことが示唆された。

Facebookが買収に応じなかったため、Microsoftは結局150億ドルの会社評価額で$240M(2億4000万ドル)を投資した。壇上でLanmanはFacebookの会社評価額は将来Microsoftと肩を並べることになるかもしれないと語った。

MicrosoftとFacebookは現在、検索に関して密接に提携している。たとえばFacebookのユーザーはBingを利用すると、自分の友達が何を「いいね!」しているか検索することができる。Facebookの新しいメッセージ・サービスはMicrosoft文書と連携する。

David Kirkpatrickの著書から当該箇所を要約すると以下のとおりだ。

CEOのスティーブ・バルマーは、若き交渉相手を訪問するために二度もパロアルトに飛んだ。ザッカーバーグは、いつもそうしているように、バルマーを長い散歩に連れ出した。彼はバルマーに、フェイスブックが評価額150億ドルで資金調達していることを伝えた。しかしバルマーは、ある非常に具体的な考えに至った。
「きみらを150億ドルで買ってしまうというのはどうだろうか」
あるきわめて確かな筋からの情報によるとバルマーはそう持ちかけたという。この提案に対しても、ザッカーバーグはいつもどおり心を動かされなかった。
「ぼくがコントロールし続けることができるのでない限り、会社を売るつもりはありません」とザッカーバーグは言った。こういう状況ではいつも同じだった。

バルマーは、この回答に一種、挑戦の意欲をかきたてられた。マイクロソフトのレッドモンド本社に戻ると、彼はザッカーバーグが会社を支配する能力を何年にもわたって損なうことなく買収するための複雑な計画を練った。しかしザッカーバーグはあらゆる予備提案を却下した。そこでバルマーはやむなく、広告で提携する契約に加えて、フェイスブックの株式のわずか1.6%を2億4000万ドルという巨額で買収することで満足するしかなかった。このマイクロソフトの投資は結局、フェイスブックの会社価値を150億ドルに評価したことになった。

〔The Facebook Effectは日経BPから「フェイスブック 若き天才の野望(滑川海彦・高橋信夫訳)」として1月刊行予定〕

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01