ChromeでGoogleは位置情報をブラウザの本体機能にする気だ

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Googleが位置情報に真剣に取り組んでいることは、最近ますます明らかだ。Latitudeを2009年の初めに立ち上げたのが最初の一歩だったが、今ではその堅牢なAPIがあり、Google Placesがあり、上級役員のMarissa Mayerは今では、位置関連のさまざまなプロジェクトを担当している。そして今朝(米国時間12/13)はついに、LatitudeのiPhoneアプリケーションが出た。しかしChromeブラウザの最近の小さな変更を見ると、Googleの位置に関する本気がさらに深いことが分かる。

ChromeのベースとなっているオープンソースのブラウザChromiumが最近、ある実験的機能を導入した(デフォルトではoffになっているので、使うためにはonにしなければならない)。すなわちChromiumバージョン10の最新ビルドには”Experimental location features”(実験的位置機能)というものがある。これをonにすると、ブラウザが”位置機能のための実験的拡張機能(エクステンション)“を動かすらしい。

こんな説明がある: “オペレーティングシステムに位置APIがあればそれを使用し、ローカルなネットワーク構成情報をGoogleの位置サービスに送ることによって高精度な位置判定を行う“。とくにおもしろいのは、最後の部分だ。Googleは、ブラウザ内での位置情報の精度を上げたいのだ。それは、GPS(ほとんどのコンピュータにない)ではなくWiFiの三角測量データを使うから、精度の点でつねに問題があった。しかもそれだけでなくGoogleは、Chromeのこの機能から集めたデータを使って独自の位置データベースと位置対応サービスを構築する気らしい。

消費者向けの位置対応アプリケーションは、近いうちに戦争が始まりそうな気配だ。それは、位置や場所に関するデータベースとサービスをめぐる覇権争いだ。これまでは、大企業も含めて誰もが、Skyhook WirelessLocalezeなどから位置データと関連の機能を得ていた。しかし最近はますます、Apple、Google、Facebookなど技術系超大企業は自前の構築を選ぶようになった。なぜか? それは、自分が位置情報の世界を支配したいからだ。

そして現状では、Googleがいちばんおもしろい位置に付けている。まず、なんといっても、何百万台というAndroid携帯電話には、位置対応のMaps製品がある。AppleではiPhoneにそれがあるが、しかしiPhoneにはGoogle Mapsもある(それはGoogleのデータを使ってAppleが作ったアプリだと言われているが)。そして今Googleは、LatitudeやHot Potといった位置サービスを強力にプッシュし始めた。Latitudeなんか、ユーザがいないじゃん、とお思いのあなた、Googleが今日明らかにしたところによると、Latitudeのアクティブユーザは900万、Foursquareの倍近いのだ。

Latitudeを実際にどれだけの人が使っているのか、それは分からない。Androidの上でMapsを使っている人たちの何人がLatitudeを動かしているのか? 存在すら知らない人も多いのではないか? でもその答がどうであれ、Googleはデータを集めている。それが、いろんなエントリポイント…いろんな位置対応サービス/機能…のある強みだ。そして近く、Chromeもその一つになるわけだ。Chromeノートブックが世に出たら、その意味はますます大きい。位置サービスは、スマートフォンからノートブックへ見事に転移を果たすのだ。

先週のLeWebでMayerはこう言った: “contextual discovery(コンテキストディスカバリー, 文脈的発見)と。それは、検索をしなくても…ユーザの位置情報等から…結果が得られることだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))