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Mac版App Store、明朝オープン〔日本時間午前2時〕―CD時代遅れ化作戦は第三段階へ

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数週間前からAppleがMac App Store1月6日にスタートさせる(そして90日以内にローンチするという10月のプレスイベントでの公約を守る)という観測が流れていた。今や正確な時刻が明らかになったようだ。The Loopによるとオープンは 太平洋時間午前9時〔日本時間7日午前2時〕だという。 The Loopはこうした情報で間違ったことがない。そういうわけで、Appleは明日、「CD時代遅れ化作戦」の第三段階に突入するわけだ。

振り返ってみると、作戦の第一段階は、2003年にAppleがiTunes音楽ストアをスタートさせたときに開始された。オープン当初、iTunesにはダウンロード可能な曲が20万曲しかなく、当時全盛を誇っていたCDの売上に影響を与えるような存在になるとはとうてい考えられなかった。しかし事態は急速に展開し、現在iTunesは最大の音楽販売窓口になっている。ダウンロードはCDのセールをはるかに凌駕する勢いだ。

第二段階はその5年後、2008年に始まった。この年、Appleは初代のMacBook Airをリリースした。これは超軽量で光学ドライブを備えない最初のMacノートだった。当初ユーザーはデザインの斬新さに驚いたが、やがてパフォーマンスに問題があることが判明し、伝統的なスタイルのMacBookにとって代わることはできなかった。しかし昨年発表された新しいMacBookAirではパフォーマンス上の問題は解決された。新しいMacbook Airでは、ユーザーはソフトウェア(OS Xの再インストールを含めて)をUSBドライブから行えるようになり、光学ドライブの必要性はますます減少した。私自身、光学ドライブはどのマシンであれ、ここ何ヶ月も使ったことがない

そしていよいよ第三段階、今回のMac App Storeの登場だ。すでにプレビューページで明確にされているとおり、Appleはこのストアを通じてiLifeやiWorkシリーズを含む自社のすべてのアプリを販売しようとしている。これらのアプリは高額なフルセットのバンドル販売ではなく、個別に購入(Screenshotが正しいなら$14.99)できるようだ。Mac AppStoreから簡単にダウンロードできるというのに、CD版をわざわざ買うユーザーが多くいるとは考えられない。またしてもCDの必要性が薄れる。

もちろん、Mac App StoreがiOS向けApp Storeなみの大ヒットになるかどうかはまだ分からない。デスクトップ・コンピュータ向けアプリ・ストアとしてはすでにChromeWeb Storeがオープンしているが、現在までのところ大きなブームとなっているとは言えない。しかしChrome Web Storeでは主としてウェブ・アプリをダウンロードさせようと試みている。ところがこれらのウェブ・アプリの大部分は既存のウェブ・アプリへのリンクに過ぎない。しかしMacApp Storeはこれと根本的に違い、OS X向けネーティブ・アプリが販売される。しかもすでに極めて広く利用されているAppleの支払いシステムがそのまま利用できる。

もう一つ不明なのは有力ソフトウェア・メーカーのどれくらいがAppleの例にならってMac App Storeでの販売を選択するかだ。AdobeがPhotoshopを、MicrosoftがOfficeをMacApp Storeで販売したとすると売上の30%をAppleに支払わなければならない。CDで販売すればもちろんそのようなコミッションは生じない。

現在のところ、iOS App StoreのデベロッパーはMacストア向けにはシンプル安価なソフトウェアの開発に的を絞っているように思える。前に私は、Mac App Storeはマイクロ・アプリという全く新しいジャンルをデスクトップ向けに作り出すのではないかと書いた。Mac App Storeで十分な数のアプリが人気を集めるようになる(ゲームは最有力候補だろう)なら、伝統的なソフトウェア・メーカーとしても、いつまでもこのチャンネルを無視し続けることは難しくなるに違いない。巨大なユーザーベースの魅力には抗しきれないだろう。

そうなれば、少なくともMacプラットフォームでのソフトウェアの配布に関する限り、CDとDVDは過去の存在となるだろう。Mac App StoreのトップページにAppleがMacBookAirの写真を載せているのは偶然ではない。私にはAppleが勇気ある追跡のジョン・ウェインよろしくCDを睨みつけて「お前を退治してやる!」と言っているようにさえ思える。

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01