Quoraに関するFAQ

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ゲストライターのSemil Shahは、デジタルメディア、消費者向けインターネット、ソーシャルネットワークに関心を持つ起業家である。本稿は彼がTechCrunchのためにQuoraについて書く連載の第1回目となる。Shahはカリフォルニア州パロアルト在住でTwitterのアカウントは@semilshah

Quoraの驚異的な成長によって、ソーシャルネットワーキングの未来に関する雑談や専門的意見や分析もまた驚くほど増えた。意見は、示唆に富むもの(「知識ネットワークがオンラインになる」)から、言い古されたもの(「ブロギングの新しい形態」)、さらには全くのナンセンス(「これは次のTwitterFoursquareWikipedia」)まで多岐にわたる。実際のところ、Quaraサービスを象徴する発見、セレンディピティー、検索等の各要素は、そのユーザーたち(私を含む)のイマジネーションを捕え、この会社を稀有な人もうらやむポジションへと押し上げた。しかし、こうした成長と変遷の最中、新機能の要求やユーザー体験への不満をブログやTwitterやQuara自身を通じてまくしたてる者や、過去や現在の状況をよく調べもせずに予言する者などもいる。Quoraは誇大宣伝気味のところもあるが、私はこれを正当だと信じている。そこで本稿では、Quoraの急成長にまつわる疑問をまとめ、回答と共に紹介しようと思う。もちろん、回答は私の独断であり、みなさんにはQuoraのトピック や、下にあるQuoraに関する個別のQuestionを熟読した上で、ご自身で回答していただいても結構だ。

Q:Quoraは20以上ある他のQ&Aサービスとどこが違うのか?

A:コンテンツの生産者(投稿者)と消費者(読者、投票者)の両方が、アイデンティティーを確立し形作るよう動機付けられたQ&A機能を持つサイト数少ない。Yahoo! AnswersAsk.comのように、それを試みて失敗したところもあれば、Facebook QuestionsLinkedIn QuestionsStack Overflow, KommonsNamesakeなどのようにユーザーのアイデンティティーとQ&Aにおける行動を結び付けることに成功したサービスもあるが、Quoraはこの競争で少し先んじようとしているか、すでに先行しているかもしれない。例えばLinkedInのユーザーは、多くの経営者にプロフィールを見られることを考えると、微妙な質問をすることに二の足を踏むかもしれない、Kommonsでは特定のTwitterアカウントに対して直接質問できるが、回答は編集できない。Namesakeには気の利いた会話スレッド機能があるが、このサービスは限られたネットワークと人材探しに重点を置いている。この分野には大きな可能性があり、これらのサイトの多くがさまざまなニーズをかなり良く満たしていくことだろう。他のサイトが話題やユーザーごとに分野を分けているのに対して、Quoraは縦割り的思考が少なく、さまざまなトピックやサブトピックにわたって、幅広く深い専門知識を一体化したコミュニティーを育てることに注力している。Quaraに寄せられ分類された情報が適切に整理されれば、史上最高のQ&Aサイトになるだけでなく、新しいタイプの検索エンジンあるいは情報の目的地へと変身する可能性もある。

Quora question: Quoraは他のサービスとどこが違いますか?

Q:Facebook QuestionsによってQuoraは陳腐化しないか?

A:理論的にはイエス。何千というスタートアップが、さまざまな行動においてFacebookユーザーを取り込もうと無限の機会をうかがっており、Quoraも例外ではないがその使命は他と比較して壮大である。Facebookには自身のQuestions機能があるが、Quoraに寄せられる質問のタイプ、回答するユーザーのタイプ、そしてコメントやメッセージを通じてユーザー間で交わされる会話のレベルの高さを、Facebookが短期間で模倣することは非常に難しい。なぜなら、Facebookユーザーは他にも何百というソーシャルネットワーク行動と関わっており、Q&Aのやりとりは彼らにとって束の間の重要性でしかない。また、Facebookにおけるトピック概念は、Quoraにおけるトピック、サブトピック、関連トピック等の微妙な構成と比べてきわめて一般的である。最近の巨額な資金調達によってFacebookはモバイルや新しい国々での躍進といった目立った変化を求めているように思える。そしてQuoraのユーザーは、Facebookの個人アカウントを離れて、自社のブランドやプライバシーを制御できる環境の方が、安心して質問や回答に関わることができるだろう。

Quora topicQuora vs Facebook Questions

Q:Quoraは大きくなっても今のキャンプファイアー的雰囲気を保てるか?

A:Quoraの熱心なユーザーの中にもたまに使うユーザーの中にも、ユーザー数が増えるにつれてやりとりの量や質が変わることを心配する人たちがいる。12月にフォロワーアカウントやサイトでの活動が増えた時、これが試された。一部の識者たちは、新規ユーザーが殺倒したことで質問や回答の質が低下し、Quoraはもはやユーザーの求める知識を提供することが不可能になったと確信している。しかしこれは、時間の経過とともに自然に解消されるだろう。長い目で見て、Quoraの真の価値、長続きすく価値は、2つの主要な柱に支えられている。(1)ユーザーの個人識別と(2)関心グラフだ。第一に、現在(将来もこのままであってほしいが)Quoraであなたをフォローできるのは本物の人間だけだ。これはTwitterにはびこるスパムロボットとは大きな違いだ。Quoraに登録する際にはFacebookアカウントを経由する必要があり、このおかげでQuoraストリームの雑音を減らせる。第二に、Quoraでは個人とトピックのそれぞれをフォローできるために、私の情報の寄与における関心事と情報消費における関心事とを、Quoraがより適切に理解している、Facebookよりもずっと。ユーザーの興味を理解し、ユーザーに新たなフィルターを通じて体験を形成させることによって、Quoraのアーキテクチャーは、ユーザーにとって必要な知識を非常に早く蓄積できる環境を作り上げている。ユーザーたちがポジティブで思慮に富んだ交流を重視し、投稿の質が常に量を上回る限り、キャンプファイアーの火は燃え続ける。もちろん、システムをもて遊ぼうとする連中は必ずいるが。

Quora questionQuoraのクラウドソースによるコンテンツは今後どうスケーリングされるのですか?

Q:Quoraユーザーが今後もコンテンツを提供するインセンティブはあるのか?

A:Quoraのユーザーはいくつかに分類される。特定の人やトピックをフォローして情報を消費するだけの人たちもいる。コンテンツに対するアップやダウンの投票などで、意志表示することもしないこともある。ごくわずかの人たちが質問をし、さらに少ない人たちがコメントや回答によって会話に参加する。こうした交流が可能なのは、一部の少数ユーザーが、投稿を通じて質問をしたり回答をしたりする自発的行動のおかげだ。合理的なエコノミストは反対するかもしれないが、私はこのトレンドが今後も続くだけでなく伸びると信じている。Quoraが一つの強力な行動傾向を引き出したのである。人々がQuoraにコンテンツを寄与するのは、見返りにQuoraがブランドや評判や専門分野を確立する機会を与えてくれるからだ。それは約束されたものではなく、群衆からこき下されることもあるが、知識を持つユーザーにとってそれは、何か新しいことを学び未来への意義ある繋がりを作るために時間を費やすリスクを取るに足る好機である。

Quora questionQuoraの規模が大きくなると、投稿の質に影響しませんか?

Q:Quoraは過大評価されていないか。利益を生むのか?

A:ノーとイエス。約1年前、QuoraはBenchmark Capitalから資金を調達して注目を集め、まずアルファ版とベータ版のユーザーたちが、同サイトが提供する体験の質を目に当たりにした。あの投資は先進的だった。2010年12月のユーザー数急増によって、Quoraはサービス自体に加え、その強力な技術チームとデザインチームによって、今ならもっとずっと高い評価額を得られていたかもしれない。ビジネスとして確立させことに関して、Quoraは当分心配しなくてもよいぜいたくな立場にある。開発費に比較して急速なサイト成長によって、少人数からなる同社チームは余裕をもって、さまざまな課題に取り組むことができる。Quoraは、その取り組みの一部が広告に関するものであることを示唆したが、それ以外にも同サイトがオンラインにおける重要な行動の中心になれる方法はたくさんあり、今後の記事で触れていくつもりだ。たった今もQuoraは、ユーザーが何に関心があるかをきわめて的確に把握しており、これは非常に価値のある知識であることを覚えておいてほしい。

Quora questionQuoraの価値はどれくらいですか?その理由は?

Q:Quoraの報道での扱いはそれに値するのか。TechCrunchを含めて

A:短い答えは「イエス」。表面的にも、Quoraのユーザー数急増自体にニュースバリューがある。中を見てみると、同サイトへの投稿の質は驚くほど高い。有名な業界人や技術者がTwitterを使うことには一つの意味がある。しかし、待ち構える聴衆を前に公開の場で、誰かが聞いた質問に対して思慮深く詳細な回答を書くことは、全くの別世界である。Quoraが真価を発揮するのは、こうした稀ではあるが強力な瞬間である。さらに深いところでは、ほぼすべての人々や団体 ― 個人、報道、究極的にはブランドや企業や政治的問題の代弁者たち ― が必然的に共生的な情報関係で結び付いていて、その共通の出会いの場がQuoraである。

Quora questionTechCrunchはQuoraの手先のようにみえます。何か特別な関係があるのでしょうか?

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(翻訳:Nob Takahashi)