Verizon iPhoneはLTE版ではなかった―Appleが嫌った「妥協」とは?

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新発表Verizon版iPhoneの特長はWiFiテザリング

今日(米国時間1/11)、VerizonとAppleがニューヨークで共同開催したプレス・カンファレンスでVerizon版のiPhone 4が発表された。その席でAppleのCOO、Tim Cookに対して「どうして今回のiPhoneは次世代のLTEテクノロジーを利用しなかったのか?」という質問が出た。これは誰もが抱いた疑問だったと思う。

これに対してCookは「第1世代のLTEチップセットはデザイン上の妥協を強いる。そのうちのあるものはわれわれとして受け入れ難かったからだ」と答えた。

少々あいまいな回答ではある。「デザイン上の妥協」とはどんな意味でもあり得る。おそらく、Cookの言おうとしたことの中には、LTEチップセットの消費電力が多い(4G Androidで見られる現象)ことが入っているだろう。もう一つはLTE版のiPhoneが同一のサイズで作るのが困難だったのだろう。まだ無線技術者がこの新しいチップを使ってあらゆる無駄を省いたデバイスを設計できるところまで来ていないのだろう。

AppleがCDMA版のiPhone 4を市場に最初に投入した理由はもう一つ考えられる。「VerizonのユーザーからiPhoneをすぐに出して欲しいという要望が強かった」と Cookは明言した。言い換えれば、AppleはLTE版iPhoneの開発を選択することもできた(そして最終的には実際に開発するだろう)が、市場への投入を急いだため、既存の製品、すなわちiPhone 4のCDMA化を行ったわけだ。

ただ、上の写真でも分かるように、Verizon版iPhoneはAT&T版と多少異なるデザインになっている。たとえば、デバイスの左側に2本の突起が見える。出席者から「これはアンテナ問題に対応したのか?」と質問が出たが、Cookは「CDMA版には多少独自のデザインを導入する必要があっただけだ」とかわした。

このプレス・カンファレンスの冒頭でVerizonのLowell McAdamがVerizonとAppleは2008年から共同開発を開始していたと述べた。その後Cookもこれを確認した。2人はまたこれはVerizonとAppleの提携の第一歩に過ぎないと強調した。

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01