本誌ライターたちがCES 2011の個人的お気に入りを語る

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CESと呼ばれる究極の狂気がまた過ぎ去り、本誌(Crunchgear)のチームには疲れた足と”テク製品の見すぎによる二日酔い”が残った。本誌のライブストリームを見た方は、どんなショウだったかご存じだろう。CES 2011: The Next Generation〔仮訳: 次世代家電〕というタイトルどおりのショウで、主役は3Dテレビとタブレットだった。でも、それしか見るものがなかった、という意味ではない。それどころか、会場にはおもしろい製品があふれていた。大企業のブースには、ほとんど何もなかったが。

以下は、ぼくたちがCESで見て気に入った製品の紹介と、ショウ全体の印象記だ。


John Biggs: CESは本誌にとっても重要なイベントだが、今年は最初から最後までライブのビデオストリームを流したから、かなり充実した取材と紹介ができたと思う。個人的にはMotorola AtrixSphero(iPhoneでコントロールする球形ロボット)が好きだけど、ほかには、それほどおもしろいものはなかった。

家電業界は、やっと不況から抜け出して元気になってきた、という感じだな。これから、ますます良くなるだろう。来年のCESは今年の10倍すばらしいかも。


Devin Coldewey: 3Dテレビは、シャッターガラスを使わなくなったぶん便利になったし、タブレットはメーカーも機種も増えていよいよメジャーな消費者製品になりそうだ。でも個人的には、イマイチという感がある。ぼくなら、Android 3.1まで待ちたいね。ぼくの今回のお気に入りはFujifilmのX100だ。大型センサー (APS-C)、固定焦点レンズ(23mm F/2)、それに、なんと、ビューファインダー付きというレトロなデザインは、今の、機種がめちゃくちゃ多いカメラの世界で、とてもユニークだよ。昔のCanon FTbを思い出す(あれよりずっと軽いが)。ハイブリッドのビューファインダーは嬉しいね。ほかのものに比べて、この製品の印象はずば抜けて良かったよ。

Windows/ARMとAndroid/Tegra 2という、二つの新しいコンビができてIntel一色が崩れるのは嬉しい。消費者の選択肢は、もっともっと広がるべきだ。ただし、うまくやらないと、選択肢の存在が消費者に分からないこともありえるが。


Matt Burns: CESは新しいアイデアを見せるためのトレードショウだが、今年は新アイデアというより、新製品の山だった。印象に残った製品もあったけど、それは主に小企業。今年はそういう小企業の製品のほうが、立派な主役に見えたよ。

BoxeeのiPadアプリケーションは、とても良かった。最近立ち上げたばかりのBoxee Boxと、いい二人三脚になるね。2009年のTechCrunch50でデビューしたリモートフラッシュドライブiTwinが、ついに発売された。Chumbyはニューモデルを出し、いろんなユーザに対応できる製品ラインが揃った。PlexはAndroidアプリケーションを提供、Blue MicrophoneはFlipのマイクロフォンの新製品を出した。Notion Inkも、今回で二度目のCES参加だ。大企業は、どこもつまらなかった。事前の予想どおりだし、気の抜けたビールみたいだ。でもここで挙げたような小さな企業とその製品には、情熱が感じられた。今年のCESの、最良の部分だね。


Nicholas Deleon: 先週よりも、もっと声がかれてもいいから言いたい: CESで気に入ったのはCelestronのSkyprodigy(天体望遠鏡)だ。消去法で、そう言えるのかもしれない。タブレットには、それほど興味がない(確かに今年のCESは”タブレット元年”だったけどね)。Motorola Atrixはぼくがこれまで見たスマートフォンの中で最高の製品だ、とは思うけど、ぼくは本質的にデスクトップ人間なんだ。あのでっかくて不格好なコンピュータが、いちばん使いやすいのさ。Atrixはたしかに良いけど、ぼくに必要のない科目で100点、の製品だな。

でもSkyprodigyは、心から好きになれる。この完全自動望遠鏡は、わずか3分で使えるようになる。リモコンに”木星”と入力したら、望遠鏡自身が木星を見つけて焦点を合わせてくれる(デモビデオ)。この望遠鏡はしっかり訓練されているから、惑星なら数秒で見つける。人間は、望遠鏡の操作よりも、天文学を勉強したいんだからね。ちっちゃなタブレットの画面でHuluを見る努力というか悪戦苦闘に比べたら、こっちのほうがずっと楽しい。とにかく、Skyprodigyにはべたぼれだ。ほかの製品がだめだという気はないが、実際に自分が余暇時間に使いたい製品はこれだね。

ショウそのものは?、まあ良かったんじゃないの。最初の二日間風邪を引いてなかったら、もっと楽しめただろう。それにそのあと、声がかれていなかったらね。風邪の後遺症で声がまともに出ないのに、いろんな企業の人に話を聞くのはつらい。去年よりも人出が多かったが、それはたぶん、景気回復の兆しなんだろう。みんな、ハマーやら、ダイヤをちりばめたスニーカーやら、買えるようになったんだね。ぼくがとくに気に入ったのは、大きな記者会見がすべて、1日に集中していたこと。それはものすごく長い1日だが、ほかの日が完全に自由だからいいよ。いろんなものを、見て回れるからね。


Greg Kumparak: CESは疲れる。とくに、背中が痛くなる。それでも毎年、子どもみたいに興奮して行ってしまう。テク系のブロガーやジャーナリストは、みんなマゾだね。

今回も、十分に楽しめた。製品がおもしろかったというより、やはり雰囲気だね。これまでに比べると、みんなずっと熱心になってる。メーカーは自社のベストの製品を出しているし、売り込みにも熱心だ。だから、ライターにとってネタが次から次と無限にある。そしてそういう会場の熱気が、今年の業界を引っ張っていくんだ。

ぼくはモバイル担当だから、モバイルから挙げるとしたらMotorola Atrixかな。Atrixは、本当に好きになった。あの、ぎごちない、ラップトップふう/Webトップふうの仕掛けにも一目惚れした。スマートフォンますます機種が増えて、どれもこれも同じに見えてきた今、Motorolaがあれだけ頑張っているのはエライよ。ただし、今後の問題は、消費者へのアッピールだな。結局のところ、ぼく個人のお気に入りは、Samsungのフレキシブル有機ELディスプレイだ。フルカラーでタッチスクリーンの腕時計型コンピュータ、欲しいよーー!!!


という次第だ。CESで見た製品が次々と市場に出次第、本誌でも取り上げていきたい。本誌がとくに力を入れたCES報道を、みなさんも楽しんでいただけただろうか。では、また、来年!
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))