CNN、Pepsi、Playboy―Instagram、大企業が続々利用開始

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個人情報を集めて売っている(けしからん)Spokeoを痛い目に遭わせる方法はまったくない

NPR、NBC News、Playboy、Pepsi、CNN、Starbucks、Grammys、David Blaineの共通点がお分かりだろうか? 実は全員が最近、Instagramにサインアップしている。そう、あの携帯写真共有サービスだ。そして単にフィルタで加工した写真をファンに対して公開するという以上の使い方を計画しているようだ。

とりあえず目的は顧客との交流だ。たとえばStarbucksの場合、数週間前にロゴを新しくしたが、その直後にInstagramで画像を公開してユーザーの感想を尋ねている。公共放送のNPRは、だいぶ前からこのサービスを使ってニュース写真を公開している。たとえばこちらはフィリピンの政治家が暗殺された事件に関連する劇的な写真。Instagramの共同ファウンダー、Kevin Systromは「NPR のニュース記事に関連したスレッドは非常に活発だ。本当に驚くほどの盛り上がりをみせている」と評した。

それではこうした大企業はどうやってInstagramを発見したのだろう? Instagramが売り込みをかけたのか? 何か金銭的契約でもあるのか? いや、どちらでもない。Systromの説明にによればこうだ。「これは自然発生的な現象だ。われわれがこうした〔大企業〕ユーザーに気づくのは、誰かがTwitterでそのことを教えてくれるからだ。それがいいことがどうか分からないが、われわれの方から売り込みをかけたことは一度もない。われわれはこのサービスを使ってもらうために金を払う考えはない。企業ユーザーがInstagramを利用するのは、彼がこのサービスを気に入り、自社のファンとの交流に役立つと考えるからだ。そういう形で使ってもらえるならうれしい

このトレンドは昨年の11月にNational Geographicが使い始めたのがきっかけだったようだ。

Instagramは当初、ユーザーが家族や友達と簡単に写真を共有するプラットフォームとして出発したが、現在はさまざまなニュースを写真入りで共有するより幅広く強力なプラットフォームへと成長している」とSystromは言う。Instagramでは、企業が顧客ともっと直接にコミュニケーションできるような方法を提供しようと試行錯誤しているところだという。

当然やっておかねばならないアップグレードはInstagramのコメントにリンクを含めることができるようにすることだ。「“まだコメントのテキスト中のリンクはサポートされていないが、パートナー企業がコメント中から関連あるコンテンツへユーザーを誘導できるよう、リンク機能を実装しようと努力している。この点については一部のパートナーと共同で開発を行っている」という。

こうした成り行きは、現在のモバイル写真共有サイトが置かれている状況を考えると大いに興味深い。つまり熱い注目を浴びてはいるのだが、同時にどういうビジネスモデルが存在し得るのか、まだはっきりしないという状態だ。写真を加工するフィルターの提供だけでは十分ではないことはSystromもよく分かっている。これはユーザーをサービスに引き込むためのおまけのようなものだと彼も認めている。ビジネスとして成功させるためにはそれ以上の何かかが必要だ。

この点ではライバルのPicPlzも同様だ。PicPlzが最近$5M(500万ドル)の資金調達を行った理由は、同社が単なる写真共有サービスからさらに広い分野へと踏み出そうとしているからだ。

Instagramが狙っている目標の一つは、このサービスの周囲にサードパーティーのコミュニティーを作り上げることだ。昨日(米国時間1/12)、Instagramはこのサービスの写真を利用する小さなスタートアップに対してアクセスを禁止して多少の物議をかもしたが、その理由は、Instagram自身が正規のAPIを準備中だからだ。これは早ければ来週にでも公開できるという。

ではPlayboyは何をやっているのか? 私はSystromにPlayboyが投稿するコンテンツとはどういうものか、いささかの期待を込めて尋ねた。「Playboyをフォローすれば分かるよ。Playboyの内幕を紹介するということでオフィスの写真などを投稿している。残念ながらアダルト・コンテンツではない」と彼は答えた。残念。有料サービスにできると思うのだが。

それはともかく、大企業が次々にユーザーになっているというのはInstagramにとって有望なサインだ。つまりFacebook、Twitter、Foursquareなどと並んで、コンテンツを広く公開するための標準ツールの一つと認められ始めたことを意味する。こうした先輩ソーシャル・サービスが通ってきた道をInstagramも辿り始めているのかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01