iPad 2にRetinaディスプレイは無理―2048×1536のコンテンツなんかどこにもない

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Appleはさまざまなイノベーションを起こしてきた。しかしさすがのAppleでも新しいビデオ規格を標準化させることはできない。iPad 2にさまざまな期待が寄せられる中、「2048×1536のRetinaディスプレイが採用され、現在の1024×768から解像度が大きくアップする」という声が出ている。

はっきり言って、これは夢想だ。今回多少の解像度アップはあるかもしれない。しかしRetinaディスプレイはありえない。

理由? 簡単だ。そんな解像度で快適に見られるコンテンツがないからだ。Jack Deneutは次のように書いている。

DVD(標準解像度)などお話にならない。Retinaディスプレイの上で表示されたら切手ほどの大きになってしまう。720p HDビデオ(iTunesで提供されている最高解像度)でも4分の1を占める程度だ。1080pビデオでさえ、上下だけでなく左右にも太い黒い帯が入ってしまう。もちろんAppleはスクリーンを埋めるよう表示を拡大することはできる。しかしピクセルを水増したHDビデオを見たがるユーザーは少ないだろう。

ピクセルの水増しや周囲の黒い帯の表示なしにRetinaディスプレイのネーティブ解像度で画像を出力できるデバイスといえば、現在のところ〔劇場用映画撮影に使われる〕REDカメラしかない。この解像度を実現する別のテクノロジーも発表されているとはいえ、2011年に製品化される兆しはまったくない。

私は最先端テクノロジーが大好きな人間だが、周知のとおりAppleは新技術の採用に関しては崖から飛び降りるような冒険をするより、着実に一歩ずつ進んでいくタイプだ。Gruberのブログにもあるように、CPUパワーとメモリーにも大幅な強化が必要になる。Retinaディスプレイを採用したiPadの価格はMacbook Airの上位モデル以上に跳ね上がり、ポルトガルの海岸の避暑地のお城なみに高価なものになるだろう。

Appleに関する噂でどんな夢を見るのも自由だが、現実は往々にしてそう甘いものではない

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01