ふつうの人たちにとってコードカッティングは難しすぎる–という実験結果

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ふつうの人たちは、Google TVBoxeeRokuなどに前向きの関心を持っていない。仮に自分にとって良いもの、得になるものであるとしても、それらはあまりにも複雑すぎるのだ。この記事では、その証拠を一つ見ていただこう。

広告代理店のモーレツ社員Hill Holiday(彼の燃料はカフェインだそうだ)が、ボストンに住む5つの家族にコードカッティング*の実験への協力を求めた。各家族は1週間、これまでのケーブルテレビを見るのをやめて、以下のどれか一つ…Apple TV、Google TV、Boxee Box、Xbox 360、Roku…を見ることを求められた。これらは、ケーブル企業に別れを告げて、しかもなおテレビは見たいという人が選ぶ製品の主なものだ。さて、これら5家族に対する’調査結果’は、吉と出たか凶と出たか? 〔*: cord-cutting、コードを切ること==ケーブルテレビをやめてインターネット上でテレビ番組(等)を見ること。アメリカのテレビ視聴はケーブルテレビが主流。〕

5家族はこれらの製品に対して、好印象を持たなかった。その理由は、本誌が前に挙げたものと同じだ。なお、この記事を書いたのは、コードカッティングを鬼よりも憎んでいるMatt Burnsだが。

寝る前にテレビを見てくつろぎたい人にとって、今のところベストの製品は、ケーブルテレビにつないだふつうのテレビ受像器だ。ケーブル会社に申し込み、適当に設定してもらうと、全部はとても見れないほどの大量の番組にアクセスできる。スポーツ中継、ニュース、クイズ番組、お笑い、ドラマ、リアリティーテレビなどなど、見たいものは何でもある。バッファリングもないし、WiFiの無故障を祈る必要もない。ケーブルテレビを見ているかぎり、心配なことは何一つない。

家族たちの苦情の中には、こういう製品でテレビを見ると、テレビを見ることが受動的でなく能動的な行為になってしまう、というものがある。彼らがテレビを白痴箱(idiot box)と呼ぶのは、要するに、自分からは何もしなくてもよいからだ。”お、今日はSeinfeldをやってるね、じゃあ見よう”、とか、”Ferris Bueller’s Day Offが今日で100回目だから、ぜひ見ましょう”など、何を見るにも視聴者がやることは、テレビの前に座ることだけだ。

これまでの’チャンネルサーフィン’は、何か見たいものをやっていたらそれを見るだけだが、Google TVなどでは400段もあるメニューの階層を下へ下へと降りていき、やっとのことで見たい映画などを見つける。つまり、後者は、たいへんな努力を要する。しかも、やっと見つけたものがHDじゃない。がっくりする。

ふつうのテレビを見るよりも良いと言える点が、何か一つでもあるだろうか? そもそも、テクノロジは人の生活を楽にしてくれるものではないのか? 人を、それまでよりも苦労させるものではなくて?

もちろん、これとは対照的に、今すでにコードカッティングを敢行している人たちもいる。やる気になれば、それはできる。でも、インターネット上で熱心なアンチ・ケーブル派の人たちが主張するほどには、このコンセプトは、広く普及してはいないのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))