Instagramのファウンダー:「サービスはシンプルな機能を中心に始めるのがベスト」

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スタートアップの立ち上げ方やプロダクトの作り方に関心がある読者にはこのビデオをお勧めする。Chris DixonがファウンダーにインタビューするシリーズInstagramのCEO、Kevin Systrom編のパート2だ。ソーシャル写真共有サービスのInstagramは、ご承知だろうが、いまもっとも注目を集めているスタートアップの一つで、今週$7M(700万ドル)の資金を調達したところだ。パート1でSystromはローンチ直前になってプロダクトの中身を一から作り直したこと、ローンチの瞬間にサーバが吹っ飛んで焦ったことなどを話していた。

今日(米国時間2/3)のビデオでは、いよいよInstagramというプロダクトの開発のアプローチについて話を始めた。彼はDixonに対して、「世界でもっとも優秀なプロダクトはみなシンプルな機能を中心にスタートしている」と述べた。「Instagramに対しては、機能がたった2つしかなくて(写真をフィルタで加工することとソーシャル・ネットワークで共有すること)貧弱だという批判があるかもしれない。そう、実際そのとおりだ。Instagramは単機能のサービスだ。しかし、Twitterも当初は『今何している?』が書き込めるだけの単機能サービスだった。種類をうんと絞り込めば、非常に深く掘り下げた機能を実装することができる。そしてその機能を中心にしたサービスを形成することが可能になる」とSystromは説明する。彼はまた機能とは特定の問題に解決を与えるものであるべきだと主張する。もしその解決法が今までのどれよりも優れているなら、そこから大きく成長させていくことができると述べた(ビデオではこの部分)。

Instagramは3つの問題の解決を目指した。

1. 写真をもっと魅力的に見せる方法
2. すぐに友達との会話に戻れるよう素早く写真をアップロードする方法
3. なるべく多くのネットワークでなるべく簡単に写真を共有する方法

インタビューの真ん中あたり(ビデオではここ)でSystromは、現在の写真共有サービスで行われている非常に激しい競争(PicPlz、Pathその他)について語った。「現在この種のサービスにはベンチャー資金が大量に流入している。私はInstagramをiPhoneアプリの会社だとは考えていない。誰でもその気になれば写真の効果フィルタや写真共有アプリを作れる。ローンチ後の成長のコントロールにしてもわれわれよりうまくやれる会社はいくらでもある。難しいのはユーザー・コミュニティーづくりだ。現在われわれのコミュニティーは毎秒4枚の写真をアップロードしている」。

Instagramはソーシャル・アプリだが、既存のソーシャルグルフに興味ある変化をもたらしている。Instagramのソーシャルグラフで驚くべき点の一つは、まったく違う言語を話すユーザーがフォローし合っていることだ。これはもちろん写真というビジュアルなコンテンツだからことの現象だ。言語の壁を超越していることが日本やロシヤでもInstagramの人気が出た理由の一つだろう。

インタビューの終わりの方で(ビデオではこちら)、SystromはDixonに大企業の中で起業家精神を発揮するのがいかに難しいかを語っている。Systromは以前Googleにいたが、コンッピュータ科学の学位を持っていなかったために肩身が狭い思いをしたという。「Googleでプロダクト・マネージャーになろうというならコンッピュータ科学の博士号を持っていた方がいい。しかしソーシャル・サービスを作る起業家はエンジニアである必要はない。Googleで成功することと起業家として成功することは全く別だ」。

Dixonはこう結論づける。「自分の会社だと思えば徹夜も苦にならない。ストックオプションもけっこうだが、それでは会社を所有している気にはなれないだろう」。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦/namekawa01