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Mozyが料金プランを値上げした件でデータバックアップについて考えてみた

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データストレージの大手、EMC傘下のMozyはバックアップ・サービスを提供している。専用ソフトをインストールすると、ユーザーの貴重な(かどうか知らないが)データをクラウドのサーバー(EMCの製品を使っているのだろう)に保管してくれる。

同社は長い間、月$5という安い料金で容量無制限のバックアップを提供していた。それがこのほど、「経済的理由」によって容量無制限プランを廃止した。要するに、ほとんどが無価値なユーザーデータを何テラバイトも転送、保管する費用が収入に追いつかないということだ。

われわれはこうした事態が起きそうだという予兆をつかんではいたが、TecChrunchの記者にとってMozyはお祖母さんのパンティーほどもセクシーではなかったから誰もそれについて記事を書かなかった。最初の情報は1月16日にMozyの社員から届いた次のようなメモだった。

ここ数週間のうちに、Mozyは容量無制限サービスを打ち切ります。EMCによる買収以来、コストのカットと社員の士気の高揚に苦闘してきたが、ついに〔容量無制限という〕ビジネスモデルを維持できなくなったのです。

Mozyの社員は全員この事実を知っています。シアトルのMozy本社、あるいはユタ州American Forkのオフィスに連絡して確認されたし。それぞれのオフィスのMozy運営責任者はCharlotteYarkoniとVance Checketts。

この件は2、3週間後に発表されますが、スクープしたら面白いのでは?

実際にMozyが$5/無制限から$6/50GBに料金プランの改訂を行ったときには、われわれは無法な仕打だとして怒るユーザーから何十通ものメールを受け取った。値上げしたときに会社が受ける利用者の怒りはすさまじい。 だがHoward Marksが適切に要約したように、こうした「食べ放題」プランというのは、ほんの少しのデータしかアップロードしない多数のユーザーが600GBも使うろくでなしを支えてやっているのだ。

しかし〔「ジュリアス・シーザー」のマーク・アントニーのセリフではないが〕私はここにMozyを称えるためではなく葬るために来たのだ。今やハードディスクの値段がこれほど下がっており、バックアップもこれだけ簡単になっているだから、ホーム・ユーザーは自分で何らかのローカル・バックアップの手段を講じるべきだ。「おいおいジョン! Mozyを使えばデータを家の外に保管できるんだぜ。もし明日にでも火星から来たモンスターがこの近所で暴れたらどうなる?」」という声が聞こえる。そうなったら、実のところ、失われた600GBのデータの中にたいした価値のあるものはなかったと気づくのがオチだろう。第二に、ユーザーはホーム・ディレクトリやドキュンメントなど重要なデータだけをMozyのようなクラウド・サーバに保管し、その他のジャンク―ポルノビデオだのリッピングした映画だの去年の夏休みにビーチで撮ったどれもこれも代わり映えしない写真500枚だの―は外付けハードディスクにバックアップしておくべきだ。なるほど思い出はプライスレスかもしれないが、普通のユーザーがiPhotoに保管した1万枚の写真をプリントアウトすることなど絶対にないと言い切れる。あるわけがない。

コンピュータに詳しくないお祖母ちゃんがどうのこうの、というお涙頂戴も止めてもらいたい。お祖母ちゃんのことを本当に心配するなら、USB接続の外付けドライブを買って、WindowsにもMacにも内蔵されているバックアップ機能を設定してあげればよい。だいたいお祖母ちゃんがなんで600GBのデータをバックアップしなけりゃならないのだ? ご先祖の系図か?

第三に、そしてこれが本当は一番重要なのだが、Mozyにせよ同様のサービスにせよ、明日にも倒産してサービスを停止してしまうかもしれない。あるいはもっと恐ろしいことに、何かのミスでユーザーのファイルを削除してしまうかもしれない。Flickrはあるユーザーの4000枚の写真を削除してしまった。Youtubeは嘘っぱちなDMCA〔による著作権侵害〕通告でわれわれCrunchGearのアカウントを停止してしまった。こんな連中を信頼して本当に貴重なデータを預けてはならない。個人が自衛手段を講じる必要があるのだ。

今までタダ同然だったものが値上げされればその苦痛は察するに余りある。だがいくらメールで抗議しても始まらない。Mozyは営利企業だ。料金プランが気に入らないのなら、契約を解除すればよいだけの話だ。

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01