音楽ストリーミングサービスに残酷な刑罰を与えるApple

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AppleのiOS上の購読制が、大騒動を巻き起こしている。その基本は、誰もが売値の30%をAppleに払う、ほかのところでiPhone上の売値よりも安く売ってはならない、iPhone上のアプリに消費者がApple抜きで購読できるためのリンクがあってはならない。では、そのアプリの中にメッセージがあって、そのメッセージがユーザに、自分のコンピュータからアカウントを作ってからiPhoneに戻ってそのアプリを使え、と言うやり方はどうだろう? 今回のAppleのルールでは、その是非は分からない。

限界費用がゼロのアプリケーションなら、いっこうにかまわないが、しかし、一部のコンテンツプロバイダ、とくにMOG、Rhapsody、Rdioといった音楽ストリーミングサービスにとっては、これは壊滅的だ。彼らはiPhoneやiPadなどiOS製品から立ち去るしかない。彼らは今回、体が切断されるかもしれないような残酷な刑罰(keelhaul)を受けたようなものだ。

なぜなら、彼らには30%のマージンを払うような余裕はない。レコード会社や音楽出版社がすでに10ドルの会費から8ドルぐらいを取っている。Rhapsodyは今朝(米国時間2/15)、Appleに文句を言ったようだ。聞いたところによると、水曜日(米国時間2/16)の朝には、オンライン音楽ストリーミングサービスの多くが連名でAppleのやり方を非難する声明を出すらしい。

Appleのこのやり方は、反トラスト法(米独禁法)違反だろうか? ウォールストリートジャーナルは、それはないだろうと考えているらしい。もちろん、Apple自身が音楽ストリーミングサービスを立ち上げたら、話は変わってくる。AppleがAppleに30%のマージンを払う必要はないから、毎月の会費10ドルの音楽ストリーミングサービスでも健全に儲けられる。

結局これは、今後どうなるのだろう? レコード会社は、法廷で全面的にAppleと戦うという派と、Appleには降伏するが音楽ストリーミングサービスがつぶれないように料金をやや下げてやる派に二分しているそうだ。

問題は、Appleが30%取ることではない。そのコストをカバーできるだけの値付けができないことだ。最終的にAppleは自分が欲しいものを取るかもしれないが、それは単にレコード会社が屈服したからであり、またAndroidのマーケットシェアがとても大きいので、(相対的にマイナーなシェアの)Appleが反トラスト法にひっかからないからにすぎない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))