One Pass―Google、パブリッシャーに友好的なコンテンツ販売モデルを発表

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オンラインでのコンテンツ販売のためにGoogleがワンクリック支払サービスを立ち上げる準備をしていることはかなり前から明らかになっていた。今日(米国時間2/16)、GoogleはそのOne-Passを正式発表した。これはGoogle Checkout支払システムを利用したサービスで、デジタル・コンテンツのパブリッシャーは独自に価格や販売条件を設定することができる。

パブリッシャーはGoogle One Passを利用すれば自サイトにeコマース機能を簡単にエンベッドし、デジタル・コンテンツをユーザーに販売できる。Googleによれば、パブリッシャーは記事単位、複数号のパッケージ、定期講読、1日パス、回数制、など多様な販売モデルを選択することができるという。ユーザーはコンテンツはコンテンツをいったん購入した後はどんなデバイスでも閲覧できる。OnePassを利用したパブリッシャーから入手したすべてのコンテンツは、タブレット、スマートフォン、ウェブサイト、いずれのチャンネルについても単一のメールアドレスとパスワードの組み合わせを利用したログインでアクセスできる。

Google One Passはユーザーのアクセス回数に応じた販売モデルも用意している。これによれば最初の何回かのアクセスは無料とし、ある回数以上のアクセス、あるいは指定されたコンテンツについて課金するといったことができる。パブリッシャーは既存の購読者に対しクーポンを発行してアクセスを許可することもできる。スマートフォンのOSがアプリ・マーケット外での決済を可能としている場合は(つまりAndroidの場合)、One Passはアプリケーションを通じた決済をサポートする(これは昨日のAppleの講読モデルに対するGoogleの回答だ)。

Googleは「One Passは軽量のテクノロジーであり、パブリッシャーのサイトにエンベッドするのは技術的に容易だ」としている。仕組みはこうだ。パブリッシャーは自サイトにコンテンツをホストし、GoogleのOne Passインタフェースに販売したいコンテンツのリストと条件をアップロードする。あとは自サイトに短いコードをコピー&ペイストするだけでよい。これだけでOnePassは作動する。

現在パブリッシャーがOne Passが利用できる地域は、アメリカ以外ではカナダ、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリスとなっている。すでにOne Passの利用を開始したパブリッシャーには、Axel Springer AG、Focus Online(Tomorrow Focus)、Media General NouvelObs、Popular Science、Prisa、Rust Communicationsなどがある。

このサービスがAppleの講読モデルや最近PayPalが発表したマイクロペイメント・サービスとライバル関係にあるのは明らかだろう。まだ詳細が十分明らかになっていないが、一見したところではOnePassはAppleの講読モデルよりもパブリッシャーに友好的に思える。Googleの決済システム、Google Checkoutの利用に大きく弾みをつける可能性がある。

〔Google One PassではGoogleが売上10%の手数料を徴収し、パブリッシャーは90%を得るとされる。またGoogleは公式ブログで、「Google One Passではパブリッシャーは顧客、読者と直接の関係を維持できる」としている。〕

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01