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[jp] Dozens(ダズンズ)はGoogle Appsを身近にしてくれる国産DNSサービス

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みなさんはGoogle Appsを既に利用しているだろうか。独自ドメインでGoogleが提供しているGmailやドキュメント、カレンダーなどのウェブアプリが利用可能になるサービスだ。導入している企業一覧には、特にセキュリティに関する話題から外部サーバーへの情報ホストが難しかったような企業まで名前を見つけることができる。利用の幅が広がっているのだろう。

Google Appsの利点はなにをおいてもその使いやすさだ。ドメインさえ持っていればウェブインターフェースから数ステップでセットアップが終了する。ただ利用開始にはある一つの壁をクリアしなければならないーーそう、DNSの設定だ。もちろんGoogleでドメインを取得した場合は必要ないが、ドメインを既に取得、運用しているケースの方が多いだろう。

Dozens(ダズンズ)はこのGoogle Appsのドメイン設定を非常に簡単にしてくれるDNSサービスだ。既に取得しているドメインのDNSにここを指定し、Google Appsから発行されるコードを入力するだけでCNAMEやMXレコードなどを自動的に設定してくれる。開発元のワンダーウォールの松田顕氏は「この設定が実は結構面倒で、単体のDNSが欲しいなと思って」立ち上げたサービスのきっかけを教えてくれた。

世界的にみると単体でのDNS提供はDynDNSが有名だが、どちらかというとDNSimpleの方がサービスイメージとして近いだろう。DNSimpleはDozensが対応しているGoogle Appsをはじめ、Wordpressやherokuなどのサービスに独自ドメインをワンクリックで割り当てることができる。

つい最近APIも公開したそうで、現状でJSONでの通信に対応。これによって外部サービスとの連携が容易になるので、「例えばウェブサービスを展開している提供者はこのAPIを使ってドメインのマッピングを提供しやすくなる」(松田氏)そうだ。ドキュメントがここにあるので興味ある方は参考にしてほしい。

従来クライアントベースで動いていたサービスや、イントラネットといった閉じたネットワークで提供されていたシステムが、コストの問題、セキュリティの向上など様々な要因でどんどんオープンなインターネット上で提供されるようになってきた。

松田氏もGoogle Appsの提供時に「2009年ぐらいまではメールを外において大丈夫?」という不安を聞いていたが、最近ではそのような不安を聞くことは無くなったそうだ。それよりもやはりコスト面でのメリットが大きいのだろう。短期的なトレンドとしてもこれからますます自分たちのドメインで利用したくなるウェブアプリは増えてくることは想像できる。

また長期的な視点ではやはりIPv6の影響が大きい。IPv6では莫大な数のIPが使われると同時にIPv4時代にかろうじて人が覚えられる長さだったアドレスが異常に長くなる。動的に生成されるこのアドレスを名前解決せずに利用することはほぼ不可能になるだろう。あらゆるデバイスにホスト名が付けられるようになる時代、DNSはこれまでにない新しい役割を果たすことになるのかもしれない。