Google、ソーシャル検索を本格化―TwitterやQuoraでの共有リンクを表示

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われわれは毎週最低2回は「Googleがソーシャル検索をテストしている」という通報を受ける。実のところ、皆が興奮して指し示すソーシャルサークル検索が最初に導入されたのは2009年10月のことだ。しかしGoogleはこの実験にあまり重きを置いていかったようで、検索ページの一番下の目立たない場所に置き捨ててあった。私自身、ここに表示されたリンクを1度でもクリックしたことがあるかどうか記憶が定かでない。しかしGoogleはソーシャル検索を真剣に取り上がることに決めたようで、今日、興味ふかい発展がみられた。

Googleはなぜか今回の新機能追加を「ソーシャルサークル検索機能のマイナーバージョンアップ」と位置づけて目立たせないようにしているが、実際には相当に重要なものだ。Googleはソーシャルサークル検索をページの末尾から拾い上げ、ステロイドで強化したうえで、メインの検索結果に統合した。今回初めてソーシャルな要素が重要な意味のある形でGoogle検索に統合された。

われわれは昨日、Googleの検索担当プロダクト・マネジメント・ディレクターのMike Cassidyに話を聞くことができた。Cassidyによると、検索機能の改善でGoogleが注力しているのは検索結果の統合、ソーシャル機能の拡充、ユーザーによるコントロールの増大という3つの分野だという。重要なのは最初の2つだ。最後の分野はとうに手をつけているべきだった。

Cassidyによれば、検索結果の統合というのは、通常の検索結果にソーシャル検索の内容を統合して表示していくことを意味する。リンクの外見は他のリンクと同様、下線がついた青文字だ。しかしその下には「友達の名前」がユーザープロフィールのアイコンと共に表示される。

ではGoogleはユーザーの友人の活動を検索結果の表示順位それ自体にも反映させることにしたのか? 答えはイェスでもありノーでもある。つまりケースバイケースなのだとCassidyは言う。彼は詳細を明かすことは避けたが、「これはいってみれば検索結果の味付けのための新しいソースだ。検索結果の表示順位を決定するアルゴリズムに、従来の諸要素に加えて、いくつかのソーシャルな要素も加えられたということだ」と説明した。

これに関して、Cassidyは「あるリンクをユーザーの友達の何人が共有しているかに注目するのは意味のあることだろう」と認めた。ただしCassidyはGoogleが実際にそうしているかどうかは明かさなかった。ここで重要なのは「共有」という点だ。従来のGoogleのソーシャル・サークルに表示されるリンクはブログ記事などユーザーの友達が「作成」したコンテンツだった。しかし今後は友達と共有するリンクが問題になる。

ウェブ上ではあらたなページの作成よりはるかに大量にリンクによる共有が行われている 」とCassidyは説明する。Googleの観察によれば、ユーザーはウェブ上で毎日1億回もリンクを共有しているという。ちなみにGoogleはTwitterとの契約によって、その全データをリアルタイムで入手している(firehose)。

さらにGoogleが新たに考慮に入れるソーシャル要素はTwitter上での共有だけではない。GoogleはFlickrやQuoraのコンテンツも対象とする。Quoaraのような最近のスタートアップのデータまで取り込むとはいささか驚きだ。しかしもちろんこれはスマートな方針だし、われわれは大いに歓迎する。このチャンネルからは大いに質の高いデータが入ってくることを期待してよいだろう。

Cassidyは、他のサービスも速やかに順次追加されていく予定だと述べた。

Googleはまたユーザーが自分のソーシャル・サークルの管理を容易にする手立ても提供した。Googleアカウントで入力したユーザー名をベースに、Twitterなどの主要サービスをスキャンし、ユーザーのものと推定されるアカウントを発見すると、それを追加してもよいかどうかユーザーに問い合わせる。また公開プロフィールに登録された各種のアカウントを1クリックで削除できる機能も追加された。ただし、この操作ではプロフィールにそのアカウントが表示されなくなるだけで、ソーシャル検索の要素としては依然維持される。

私がFの字―Facebook―に話をもっていくとCassidyの答えは少々謎めいてきた。「われわれは相対的にみてクロールが容易なサイトからの情報収集に力を入れている」と”述べるだけで、それ以上の説明を避けた。しかしここにははっきりとカギがある。つまり公開データは何でも取り入れるということだ。Googleは現に大部分のデータを単純なサイトのクローリングによって得ている。「われわれはオンライン上に公開されているコンテンツなら何でも興味がある」ともCassidyは言った。

たちまちRobert Scobleがその制限にひっかかりそうだが、現在Googleの取り扱うソーシャルグラフには上限が設けられているということだ。Scobleのように2万5000人も友達がいる場合、Googleはその全部を処理しない。ただしCassidyは「こうした制限を近く取り除けるようチームは努力している」と述べた。

最近、Googleの検索結果にスパムの混入が増大しているという声が高まっている。ソーシャル機能の導入はスパムの追放に自然かつ効果的な方法ではないだろうか。友達がすでに共有することによって価値を保証しているリンクであれば、私がそれをクリックする可能性は当然高くなる。

Googleがこうしてソーシャル検索の分野に全面参入することを明らかにしたのが、われわれがこれまで何度も好意的に紹介してきたソーシャル検索のスタートアップ、Greplinがついに一般公開された日の翌日だったのは面白い。

現在Greplinのソーシャル検索機能はGoogleよりもずっと深い部分に及んでいる(Greplinはユーザーが利用しているサードパーティーのデータにアクセスする許可を求めるのに対して、Googleは一般に公開されているデータのみを対象にする)。しかしGoogleは今日のバージョンアップは検索のソーシャル化の方向への第一歩に過ぎないとしている。さらにさまざまな動きが待っているということのようだ。

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01