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4万人のGmailユーザのためにGoogleは雲(クラウド)の上から下りてテープからデータを起こす

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昨日(米国時間2/27)は、情報が殺到した。“Googleがぼくのメールを全部削除した”。“Twitterを見てみろ、Gmailのエラーはでかいぞ”。“Gmailは壊滅したな”。ユーザたちは、パニック状態になっていた。それも当然だ。Gmailを開いたら自分のメールがすべて消えていた、という人が多かったようだ。それがぼくに起きていたら、Twitterで大声で罵りの言葉を吐き、何かクレージーなことをしてやる!と宣言するだろう。Hotmailに乗り換えるとか。もちろん現実の状況は、こんな笑い事ではすまされない。

最初の報告では、バグの影響を受けたのはGmailのユーザの0.29%(約60万人)ということだったが、すぐに0.08%(約15万人)に訂正された。そしてさらに今日は、0.02%に直された。つまり、およそ2億のGmailユーザのうち、約4万人が影響を受けたというのだ。

さて、その4万人の怒れる人びとは依然として4万人の怒れる人びとだが、今日のGoogleからのニュースは、パーセンテージはもう減らないけど、ユーザのデータはすべて無事というもの。でも、クラウドにつながっているどこかのサーバの上で無事なわけではなくて、秘密の場所にあるバックアップテープの上で無事なのだ。

そうなのだ。あれだけクラウドがもてはやされている今日(こんにち)でも、Google自身はこんな場合に備えて、すべてをテープにバックアップしているのだ。

ほんとに、ありがたいことに。

もしもこのバグの被害者が、今回のようにコンマ以下でなく、数%〜数十%のユーザだったらどうだろう? 被害者だけでなく、それプラス何百万のユーザが、もう自分のデータを安心してGoogleに預けられない、と思っただろう。それだけでなく、今のこの業界の、’クラウド化への流れ’というものが、遅滞するだろう。Microsoftはほくそ笑むかもしれないが、しかしそれは、われわれ全員にとっての災難だ。

幸運にも、最悪の事態は避けられたが、しかしそれでも、Googleが用意しているデータの病的なまでの冗長性が、ごく標準的と思える”ストレージソフトウェアの更新”によってエラーになったことは、きわめて教訓的だ。

すべてのデータをテープからクラウドへ戻すのにはやや時間がかかる、とGoogleは言っている。でも、永遠に消えてしまったわけではなく、すくなくとも、あることはあるわけだね。

[写真: flickr/akakumo]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))