Gmailの障害がクラウド依存の危険性を再認識させた

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今Gmailで起きている問題のことはご存じのことと思う。メールが消え、ログインできなくなるなど、Googleが全力で復旧に努めているものの、これは全生活をクラウドに移すことの危うさを証明する新たな一例である。

Googleによると、週末に始まったこの不調は、Gmailユーザー全体のごくわずかな割合ににしか影響を与えていないという。当初の推計では全Gmailユーザーの0.29%前後と言われていたが、その後0.08%以下へと修正された。

この問題が「広範に及んでいる」と称することは、必ずしも正確ではないと言ってよい。

しかし、だからといってこの事象を、われわれのデータをクラウドに移行しすぎることを考え直す「teachable moment」[学び時]として活用できないということではない。

クラウドって? 誰でも1日に何回かはクラウドを使っているはずだ。Gmailなどのメールサービスを使っているか? あれはクラウドだ。SpotifyRdioから音楽をストリームしたことがあるか? あれもクラウド。寝る前にNetflixのストリームを見ているか? もちろん、あれもクラウドだ。

あなたが、〈どこか〉で管理されているデータにアクセスする時、あなたはクラウドにアクセスしている。

以上の例を、MP3やBlu-rayディスクの膨大なコレクションと比較してみよう。何らかの理由でSpotifyのサーバーがダウンすれば、「I Need A Doctor」を聴くことはできない。ローカルにMP3を持っているのもいいものだろう? また、もしNetflixのサーバーが1台突然倒れたらどうなるか。〈何かの映画〉が見られなくなる。しかしちょっと待った!それこそが、Blu-rayやDVDのピカピカしたディスクを大量に持っている理由だろう。

クラウドの利用はエンターテイメントに留まらない。オンラインストアのSteamや、新しくできたMac App Storeなどもすべてクラウドだ。Steamはすばらしい。「Fallout:New Vegas」をダウンロードしようとしない限り。その場合は、車を出して、今でもパソコンゲームを置いている唯一の店に行き、帰ってから昔のやり方でインストールする方が多分早いだろう。

もちろんそれも、Steamサーバーが動いていればの話だ。Mac App Storeも同じだ。Appleは、全ユーザーにダウンロード用のコードを手渡す方法を見つけない限り、ピカピカのプラスティック円盤を消滅させることはとてもできない。

ごくわずかな人たちがGmailでトラブルに遭遇したからといって、誰もがパニックすべきだという意味ではない。それはバカげている。しかし、NetflixがあるからといってBlu-rayのコレクションを捨てたり、あらゆる個人情報をノースカロライナにある〈全く〉制御不能の無名サーバーに預ける前に、もう一度よく考えた方がいい、ということは意味している。

気を付けよう、それだけだ。

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(翻訳:Nob Takahashi)