iPad 2に欠けている「4と2分の1」のこと

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既にお聞き及びのことと思うが、新しいiPadが登場した。名前は「iPad 2」というもの。スマートな名前だと言っておこう。

このiPad2には高速なCPUが搭載され、グラフィックエンジンも強化された。ユニークなディスプレイ用カバーも発表され、筐体も薄くなった。他にもいろいろな点でアップデートされているとのこと。確かに従来のiPadからアップグレードされている点は多いようだ。ただ「進化」と呼ぶことはできても「革新」とは呼べないように思う。アップグレードが期待されつつ、今回は見送られた点がいろいろあるように思われる。購入を躊躇っていた人が踏み切る「もう一歩」が欠けているように思うのだ。

1. 無線による同期あるいはMobileMeのアップデート

iOS機器群をiTunesに縛り付けるのをそろそろやめてはどうかと思うのだ。コードを無くせるようにしてほしい。子供たちにケーブルを気にせず走りまわる自由を与えて欲しい。Androidの方は通常のアップデートやデータをマージする際にもPCに繋ぐ必要などない。Androidのやり方の方が「Free」だと思うのだ。

これはそれほど難しいことではないはずだ。OS X Lionで搭載されるAirDropというファイル共有システムと同様の機能を搭載してくれれば良いのだ。iPadを夜、PCに繋ぎ忘れたからといって、購入したばかりの音楽がiPadで聴くことができないなんてのは寂しすぎる。

2. Retinaスクリーン

iPhone 4のRetinaスクリーンは時代を変えるものだった。発表から8ヵ月たったこん日でも、モバイルディスプレイの中で「ベスト」として市場に受け入れられている。iPadの画面も悪くはない。しかし新たにやってくるHoneycombタブレットと近いレベルのものであり、この面では甲乙つけ難い物となってしまっている。IPS画面も悪くはないのだが、Retinaディスプレイを目にしたものには不満が残るのだ。ずっと噂され続けている高精細画面がiPad 3では搭載されることを願いたい。ぜひとも革新的な一歩を踏み出してもらいたいものだ。

3. ゴリラガラス

ところでSamsungのGalaxy Tabは、画面にハンマーによる衝撃があっても耐えることをご存知だろうか。エアガンで撃っても、アイスピックを突き立てても画面は傷つかない。本当に強度の高いガラスだ。AppleもiPad 2には強度の高いガラスを採用するのではないかとという噂もあったが、デザインやスタイルの観点から強度は犠牲にされたようだ。iPad 2は従来のものに比べて30%薄くなっている。ゴリラガラスを採用すれば、この数値を実現することはできないということなのだろう。個人的には、少々厚くなっても急所キックに耐えてくれる頑丈なタブレットが欲しいと思うのだがどうだろう。

4. SDカードスロット

iPadが拡張メモリスロットを搭載しないことについては数多くの理由がある。改造防止や、メモリサイズによる価格差などを正当化するためにもカードスロットは搭載したくないのだろう。SDカードがあれば実現できそうなサービスを、Appleが個別にアドオンとして提供することもできるわけで、SDカードスロットの搭載はさまざまなマイナス要因になり得る。私自身、SDカードスロットがないということでiPadの購入を見送った。iPad 2についてもまた見送ることとなる。iPadは「ポストPC」であり、ジョブズもPCとの違いをいろいろと言っている。しかしPCでできたことをすべて捨て去らねばならないということにはならないはずだと思うのだ。

なんと言おうとも、iPadもコンピュータの一種だ。Appleのデザイナーの用意したスキンや操作スタイルによって隠されているとは言っても、内部ではOSが動作しているわけだ。AppleはiLifeをiPadでも使えるようにしようとしているし、iMovie、Garage Bandなども進化し続けている。このような中、データ転送用のメモリカードがないというのはマイナス要因になり得ると思うのだがいかがだろうか。

1/2: 4G

4G、というかキャリアが4Gと呼んでいるところのものは、iPad 2では対応されない。GSMとCDMAには対応しているものの、Xoomの対応している4Gネットワークには対応していないのだ。Appleは、4G対応のチップセットがサイズの面でも消費電力の面でも改善され、そして4Gの普及までは対応を見送ると決めたらしい。おそらくはiPad 3ないしiPad 4での対応となるように思う。

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(翻訳:Maeda, H)