Skype、収益20%増の$860Mに。有料ユーザー数19%増

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(Founder Stories)Dennis Crowley曰く「プロダクトについては頭に入っている。それを実現する組織づくりこそが難しい」

来年の上場を控え、Skypeが最新S-1報告書を公表した。これには収益、利益、利用量などの新しいデータが記載されている。ご存じの方もいると思うが、Skypeは当初、売り出し額の上限を$100M(1億ドル)[仮の金額]で、SECに新規上場登録届出書を提出した。上場は今年の早い時期に行われると見られていたが、どうやら同社の新CEO Tony Batesは、Skypeを「より良い状態」にするための時間が必要だと判断したようだ。

Skypeの発表によると、2009年12月31日四半期の月間平均接続ユーザー数は、前年同期比38%増(1億4500万人)、月間平均有料ユーザー数は730万人から880万人へと19%増加し、有料ユーザー1人当たりの収益は$97だった。2009年12月期から2010年同四半期にかけて、Skypeの登録ユーザー数は4億7400万人から6億6300万人へと増えている。

純利益は2009年の実質ベース$719M(7億1900万ドル)から2010年は$860M(8億6000万ドル)へと20%増加し、実質ベースAdjusted EBITDA[償却前営業利益]は2009年の実質ベース$185M(1億8500万ドル)から2010年は43%増の$264M(2億6400万ドル)に伸ばした。Skypeの2010年の純損失は$7M(700万ドル)で、2009年は実質ベース$418M(4億1800万ドル)だった(Joltid社への和解金支払い$344Mを含む)。

2010年末時点の従業員数は911名で、前年同時期は733名だった。Skypeは1月にモバイルビデオのスタートアップQikを、現金$121M(1億2100万ドル)およびその他の支払い$29M(2900万ドル)で買収した。買収に伴いSkypeはQikの従業員63名を受け入れた。

2010年にSkypeのユーザーは、計2070億分間の音声およびビデオ通話を利用した。第4四半期単独では、ビデオ通話がSkype同志の通話の42%を占めている。また、2010年にユーザーがSkypeを通じて送ったSMSテキストメッセージは1億7600万通を超えた。

報告書で見つかったその他の興味深い情報。Skypeの主要収益源は、同社の固定電話および携帯電話への通話サービス、SkypeOutのクレジット購入(一時払いおよび購読ベース)による。

今後同社の収益増に寄与する要素が4つあるとSkypeは言っている。第1に、モバイルブロードバンドの利用増につれて、同社のユーザー数が急増していること。第2に、Skypeが有料サービスやプレミアム機能の認知度と利用の向上に努める計画であること。第3に同社では、ユーザー基盤を活用した収益化モデルと収益ストリームの開拓を継続し、マーケティングサービス(広告等)およびライセンスによる収益増をはかっていること。そして、Skypeがユーザー基盤に企業ユーザーを追加する計画であること。

同社のリスク要因として、2009年、2010年のいずれも損失を出しており、今後数年間は利益を出せない可能性があることが挙げられる。Skypeによると、黒字化は同社の収益増、経費節減、税務ポジションの維持、そしてライバルとの競争力にかかっているという(成長中のライバルとして具体的にGoogle Voiceの名前を挙げた)。

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(翻訳:Nob Takahashi)