AdobeのWallabyはやっぱり中途半端

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今日(米国時間3/8)Adobe LabsがWallabyを公開した。FlashのゲームやアニメーションをHTMLに変換して「Flashランタイムをサポートしていないデバイス」でも動かすための手段である。もちろんその対象はiPhoneとiPadだ。言い換えれば、WallabyはAdobeの、HTML5に対する、ひいてはHTML5が取って代わるからFlashは不要だと言い続けているSteve Jobsaに対する屈服だ。

AdobeのAppleに対する降伏の歴史は長い ― iPhoneiPadアプリ用のFlashコンバーターに始まり、今はブラウザ用のFlashもある。当初AppleはAdobeの動きを阻止したが、最終的には折れたことを覚えておいでだろうか。

というわけでWallabyはウェブ上のFlashコンテンツをAppleaフレンドリーにするためのコンバーターである(実際にはWebkitベースのブラウザーならどれでも使える)。これはとても良いことであり、あるべき姿なのだが、残念ながらこのワラビーはあまり高くジャンプできない。要するに頭を下げながら高く跳ぶことはできないということだ。Adobeがすかさず警告する。

HTML5フォーマットでは、Flash Professionalの全機能がサポートされているわけではないことに注意されたい。Wallabyのリリースノートに、サポートされている機能、すでにわかっているブラウザー間での相異、デバイスのバリエーション、現在わかっている問題等が書かれている。

複雑なアニメーションを使うとブラウザーがクラッシュするし、 「ズームイン、ズームアウトするとブラウザーがおかしな挙動をすることがある」。他のコンバーターと同じく、これは妥協の産物だ。デベロッパーは、吐き出されたファイルをHTMLエディターでいじることもできるが、それでは何をしているのかわからない。そのくらいなら、一から全部をHTMLで書いた方がいい。Wallabyのおかげで、元のFlash版よりもダメなHTML5アニメーションがインターネットに垂れ流されることになるだけだ。Adobeがやることは、どれもが自社の旧態依然たるFlashテクノロジーの延命をはかるべくデザインされている。

写真提供:Flickr/ William Warby

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(翻訳:Nob Takahashi)