Twitterの共同ファウンダー、ジャック・ドーシー、デザインの本質を熱く語る(ビデオ)

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最近David KirkpatrickがTwitterのファウンダー、Jack Dorseyのプロフィールを紹介する優れた記事をVanity Fairに書いた。その中で、Dorseyが新しく創立したモバイル支払いサービスのスタートアップ、Squareで社員を集めて行ったスピーチが紹介されいる。このSquareでの社内スピーチは昨年の11月、Dorseyの34歳の誕生日に行われたものだが、若きCEOが社員に自分の哲学を熱く語った貴重な記録だ。さいわい、この模様を収めたビデオがわれわれの元に届いたのでさっそく上にエンベッドして公開することにした。

David KirkpatrickはVanity Fair記事で次のように書いている。

Jack DorseyはTwitterで何がうまくいかなかったかについて長い時間考えたという。今回、SquareのCEOとして、社員とコミュニケーションを図り、説明し、指導することに全力を上げる決心をした。Dorseyは毎週金曜日に社内で「Suareミーティング」と名付けた一種のタウンミーティングを開き、彼の抱く理想と価値感について語ることにしている。

最近の「Squareミーティング」で、彼はゴールデンゲート橋の審美的価値について語った。「われわれは世界で唯一のデザインに重きを置く支払いサービス企業だ」とプラダのスーツで決めたDorseyは説き起こした。彼は吊り橋のタワーの頂上から写したドラマチックな写真を見せ、「これこそわれわれが作ろうとしているものだ。これは優雅だ。インスピレーションをかきたてる。これは無限だ。どこを取っても美しい。諸君への週末の宿題はこの橋を渡ることだ。橋を渡り、そこから学んだことを、われわれの仕事、世界中のありとあらゆる取引の処理、に何を役立てられるか考えほしい。

15分間のスピーチは簡潔だが要点を突いている。スタートアップのファウンダーは全員がこのビデオを見るべきだろう。ここではいかにして優れたデザインが優れたプロダクトを作るかが説明されている。「われわれの仕事はデザインすることだ」とDorseyは言う。「デザインとは何か? デザインとは編集だ。プロダクトの編集とは、あらゆる夾雑物をそぎ落として物語の核心だけを残すことだ。われわれは世界のユーザーに向かって首尾一貫したストーリーとして理解できるようなプロダクトを届けねばならない」。

Dorseyはこの主張を、的確にも、ゴールデンゲート橋を例にとって説明する。スピートの最後でDorseyはおそろしく醜い橋のスライドを示す。「こいつら、何を考えていたんだ? … いや、実際IT業界でも普通にこういうプロダクトが作られている。ひどいものだ」。それからDorseyはゴールデンゲート橋の息を飲むような写真に戻る。「こういう橋をわれわれは渡りたい!」。

“「肝腎な点はこうだ―われわれは不可能を可能するような挑戦の中で真に機能的で真に美しいプロダクトを作っていくのだ」。

Dorseyはまた「ゴールデンゲート橋の重要な特質の一つは堅牢さだ。信頼性は重要だ」。これはおそらくDorseyがTwitterでの苦い経験から学んだことの一つだろう。なるほどTwitterはDorseyに復帰を頼んでいるようだ。おそらくDorseyのTwitterでの役割は大きくなるだろう。 しかしこのビデオを見ると、彼がSquareを去ることは考えにくい。

とはいえ、DorseyはSquareを自分の分身と考えているわけではないことも明らかだ。重要なのはファウンダーではなくプロダクトそのものである。「Squareは私の名前で有名になってほしくない。…Squareにはそれ自身の力で世に知られてほしい。それが願いだ。われわれにとって何にも増して重要なのは、プロダクトそのもの、そしてブランド、そのコンセプトを世に出していくことだ」。DorseyはSquareをAppleのようなプロダクト至上主義の会社にしたいのだと思う―ただし、CEOの人格にカルト的に依存しないような形で、だが。〔テープ起こしの全文は原文を参照〕

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01