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レコード業界:Limewireによる損害は「75兆ドル」― 裁判所:「ばかばかしい」

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今やわれわれは、レコード業界が海賊行為に損害を帰さんとする無謀な試みにみる、あきれるばかりの愚行に対して相当鈍感になってきている ― 24の楽曲を共有したある女性に対して彼らが200万ドル近い損害を被ったと主張したことに驚いた方がいただろうか。たしかに、非常識だ。しかし、これ ― これは、非常識を越えている。これは・・・尊大である。

Limewireを訴えているレコード会社らは、このファイル共有サービスが彼らにもたらした損害の概算を求められた。彼らの見積りは? 〈最低〉$400B(4000億ドル)、最高で ― $75 trillion(75兆ドル)。これは〈全世界〉のGDP以上だ。

裁判所による鮮やかな良識の一撃。この見込み損失を「ばかばかしい」と切り捨て、原告の訴えを「支持できない」とした。「$75T」の数字は、コピー行為それぞれに対する法定損害賠償額を定める著作権法に拠って立つものであり、業界が主張する各楽曲のダウンロード数を累計すると計算は合う。$400B(4000億ドル)という数字でさえ著しく膨まされている。Virgin、Atlantic、Sony等々の会社にとっていかに「控え目」であろうとも。

判決は、音楽業界がレコード史上稼ぎ出した以上の金額を求めて訴訟することを可能とする著作権法の解釈が、必然的に誤りであるという判断を下し、その結果、損害は「作品の権利を直接侵害した個々のユーザーの人数に関わらず、作品毎の被告による侵害に起因する法定損害賠償額」へと減額された。

金額は、侵害したとされる作品数に依存し、作品毎の賠償額は裁判所が決定する。重要なのは、Limewireの支払い額が少なくて済むことではなく(恐らくこの会社は裁判費用だけで倒産している)、時代遅れの米国著作権法の「合理的」な解釈を促進し、楽曲共有の潜在価値を限定することにある。厳密に同じではないが、上に挙げたJammie Thomas-Rassetの裁判で少なくとも何らかの一助にはなるだろう。

どのレコード会社が「The Times They Are A Changin(時代はかわる)」の権利を持っているか? 彼らが聴いてみるしかない。

[via Law.com and Hot Hardware]

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(翻訳:Nob Takahashi)