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デベロッパー向けホスト型位置情報データベース「SimpleGeo Storage」

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SimpleGeo設立の物語はよくある話だ。二人のファウンダー ― Matt GalliganJoe Stump ― が位置情報ベースのゲームを作ろうとしたところ、彼らのアプリが必要とするツールが存在していなかった。そこで二人は方針を変え、欲しかったものを自分たちで作ることにした。位置情報サービスの開発に特化した一連のツール群である(位置情報機能を持ったモバイル機器が爆発的に普及していることを踏まえると、良い選択だったのだろう)。

このスタートアップの設立はちょうど1年前で、現在「Places」(興味ある場所のデータベース)、ある位置に関連のあるデータをデベロッパーが取得できる「Context」などのサービスを提供している。そしてこのたび、Galliganに言わせると同社にとって「大発表」の準備が整った。彼らが1年間精力を注いできたSimpleGeo Storageが明日公開される。

「Storage」は、新しいホスト型データベースで、デベロッパーは位置情報に関わるデータをここに保存してすばやく取り出すために使うことができる。そしてGalliganによると、重要な最適化が施されているため既存データベースに比べて明らかに高速だという。複数のパートナーと実施した1ヵ月間のベータテストの結果、空間クエリの99%が100ms以下で処理された(エンジニアのMikeによると、平均値は20ms程度)。

それでSimpleGeo Storageは、これまで位置情報関連アプリで使われてきたデータベースソリューションと何が違うのか。第一に、ホスト型であるためデベロッパーは、インフラストラクチャー問題を委せられる(全データが最低2ヵ所のデータセンターに複製される)。さらに、Cassandraを使って配信されるため、単一障害点(*)が存在しない。StorageのホスティングはAWS上で行われているので、「クラウド上に作られたクラウド」ということになる。
【注* この一ヵ所で障害があるとシステム全体が停止する箇所】

Galliganはまた、Storageは位置情報に特化した最適化も行っているという ― 木構造を用いてデータを管理しているためクエリの効率が良い。これをやっているデータベースは他にもあるが ― 例えばPostGISはR-treesを使っている ― 仮にPostGISがSimpleGeo Storageの100ms以下の処理時間に容易に対抗できるとしても、SimpleGeoのAPIや信頼性、スケーラビリティーなどはない、とGalliganが指摘する。

ホスト型サービスであるSimpleGeoの料金体系は従量制(データベースのオープンソース化の計画はない)。Storageの料金は、データコール1000回に付き25セント、プラス保存レコード1000件に付き10セントだ。

Galliganはこのサービスの将来を実に楽観視している。彼が言うには、位置情報は取引きからバーチャルグッズ、携帯電話にいたるまで非常に多くの物に付加することができる。そして彼は、SimpleGeoがこのデータを扱う決定的なソリューションになることを期待している。しかし、そう考えているのはSimpleGeoだけではない。デベロッパー向け位置情報ツールはLocation Labsをはじめ他にもあり、さらにはMicrosoftのAzureもそれなりの位置情報ツールを持っている。

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(翻訳:Nob Takahashi)