テスラのイーロン・マスクが開発中のFalcon HeavyはアポロのサターンV以来の強力宇宙ロケットだ

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先週、SpaceX 社は思わせぶりなプロモーションビデオを公開した。これは同社が開発中の強力な大型ロケット、Falcon Heavyに関する発表を予告するものだろうと考えられた。やはりそのとおりだった。先ほど、SpaceXはワシントンDCで開催されたプレスカンファフェンスでFalcon Heavyロケット開発計画を世界に向けて発表した。このロケットは月に人間を再び送り込む能力があるという。


Falcon Heavyは考えられるかぎりもっとも強力な打ち上げシステムとなる。52トンのペイロードは現存のシステムで最大のペイロードはスペースシャトルの24トンの2倍以上となる。この打ち上げ能力はロケットエンジンを3つずつ束ねた3基の推進システムが発生するトータル17メガニュートン(380万ポンド、1732トン)という巨大な発射時推力のおかげだ。SpaceXは3コアのロケットエンジンのデザインによってFalconHeavyは3段ロケット(サターンV)なみの打ち上げ能力を得ているという。

3基のエンジンコアの燃料は相互に融通できるため、2基の外付けブースターが発射プロセスの前半で燃料を使い果たした後もロケット本体のエンジンコアには十分な燃料が残される。この機能はペイロードの重量が少ない場合は無効にできる。

ただしこれほど強力なFalcon Heavyでも44年前のサターンVの764万8000ポンド(3469トン)の半分程度の推力だ。しかしSpaceXのCEO、イーロン・マスクは「これだけの推力があれば人間を月に往復させるのに十分だ。実際、 Falcon HeavyはNASAの定めた有人宇宙飛行の基準を完全に満たしている」としている。Falcon Heavyの初飛行は2012年を予定している。宇宙開発がまた面白くなってきた。 [SpaceX]

〔日本版:Elon Muskは南アフリカ生まれの起業家。PayPalの共同ファウンダーの一人で、現在テスラモーターズ社のCEOを兼任。なお、最近のTC記事「検索エンジンをMicrosoftに売ったBarney Pellの次の事業は月着陸船を作るMoon Express–NASAも支援」も参照〕〕

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01