教育と学習の最新理論に基づく「ゲーム=学習」アプリMotion Math

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Dave McClure’sのインキュベータ500 Startupsが今日(米国時間4/7)、Mountain Viewで公開見学会を行い、同社の最初の卒業生企業数社をお披露目した。ほとんどが消費者対象のスタートアップで(広告は多くない)、おもしろいアイデアやビジネスモデルも少なくない。各社の紹介記事(インタビュー付き)は、今夜掲載しよう。

とくにうまいアイデアだと思ったのは、子どもが対話的に楽しく算数/数学を勉強できる教育アプリMotion Mathだ。最近500 Startupsと数社/数名のエンジェルからシード資金をもらった(金額非公開)このスタートアップは、最近のモバイル製品の物理的/肉体的な側面…タッチインタフェイスや加速度センサーなど…を利用してアプリの対話性を充実増強し、子どもたちの教科習得を助けたい、と考えている。

このアプリは複数のミニアプリのセットとして構想されているが、今完成しているのはiOS上で動く一つのゲームだけだ。これは、画面上でバウンドする星を追いながら、問題に答えていく、というもの。このゲームの目的は、分数の学習だ。同社は、初等数学の重要な基礎が分数の理解だと思っている。

そこでこのゲームは、たとえば分数を百分比や小数に変換する方法、などなどを教える。こうやって分数をしっかり理解すれば、今後のもっと難しい数学もよく分かるようになる、というのだ。たしかに、小学生の算数の最大の難所が分数で、分数の足し算引き算がなかなかできない子も多い。

ファウンダのJacob KleinとGabriel Adautoは共に、Stanford School of Education(スタンフォード大学教育学科大学院)で、学習、デザイン、そしてテクノロジを専攻し、とくに、“embodied cognition”(運動行為==からだに結びついた知識経験)と呼ばれる理論を研究した。それは、からだとこころが生活の中で一体的に動き、互いに対話しながら認識や知識を獲得していく、というもの。たとえば、動作はこころのリアクションの結果ではなくて、物理的な環境との直接の対話である、とする。それは一体、どういうことだろう? 要するにそれは、このスタートアップが生まれた契機でもある研究分野で、たとえば分数のような知的情報も、フィジカル(physical, 物理的/肉体的)な経験によって理解と消化が深まる、と考えるのだ。

したがってMotion Mathも、子どもがゲームを体験することが鍵だ。ファウンダたちによれば、ゲームで遊ぶことと学習することは別物ではない(子どもにそう言ってやったら、きっと喜んで算数ゲームで遊ぶだろうな)。

子どもたちはタブレットや携帯電話が大好きで、親から盗んで使うぐらいだから、フィジカルな対話性のあるタブレットアプリケーションなら、勉強が楽しくなるかな? これは、子どもも同意する考え方だと思うけど。それに親たちは、このアプリケーションが教育に関する最新の研究と理論に基づいていると知って、納得するかも。Motion Mathは、たとえばSesame StreetのThe Count(セサミストリートのカウント伯爵)なんかよりも、考え方が深いのだ(カウント伯爵は大好きだったけど)。

Motion Mathは、子どもが遊ぶゲームであるだけでなく、子どものゲームプレイからいろんなデータを集める。そして、得点や傾向(その子にとって難しい分数、など)の情報から、親たちは子どもの学習の進捗を知ることができる。

“データの分析にはFlurryを使っているが、そのうち独自のデータ収集プラットホームを作って子どもや親や先生たちに、子ども個人やグループに関するフィードバックを提供したい”、とKleinは語った。“子どもの勉強の進捗を知りたい親は多い。われわれはすでに、そのための豊富なデータを持っている”。

なお、まだお値段は決めてないが、iPhone用は1ドルと2ドルのあいだ、iPad用は3ドルと4ドルのあいだ、とKleinは構想している。Android用は、今年の後半に出る。

Motion Mathは、なかなかおもしろいコンセプトを基盤にしている。今後のいろんなゲームも、見てみたいね。教科は、算数/数学の次は文法がいいなぁ。そろそろ、子どもの成長のことを真剣に考えたアプリがあってもいいころだよね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))