Facebook、最新データセンターの秘密を公開―「ファイトクラブみたいに扱ってはいけない」

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私は今パロアルトのFacebook本社で小規模なプレスイベントに参加中だ。これには数十人のジャーナリストとテクノロジー関係者が招待されており、胸の名札にはAppleやPaypalの名前も見受けられる。通常のFacebookのイベントとは異なり、今回のイベントはエンドユーザー向けのプロダクトではなく、情報処理のインフラに関わるものだ

招待状には「Facebookの情報を処理している最新のテクノロジーを公開する」とあった。聞くところによると、Facebookは極めてエネルギー効率の高いデータセンターの建設に成功したところであり、将来このデータセンターに使われたテクノロジーを公開している計画だという。

以下はライブ・ブログだ。マーク・ザッカーバーグが登壇。「今日はThe Open Compute Project発表する。詳細はOpencompute.orgにアップされる。Facebookはこれまでの成長過程で数多くの高度なサーバ効率化技術を開発してきた。膨大な独自のテクノロジーの蓄積がある。こうしたテクノロジーは他社にとっても大いに役立つはずだ。Facebookは今日の発表のために1年以上かけて準備してきた」。

Facebookのインフラの責任者で技術オペレーション担当副社長のJonatha Heiligerが登壇。

以下、Heiligerの説明。

テクノロジー企業は通常データセンターの資源をリースで借りる。やがて業務が拡張するにしたがってデータセンターも拡張される。データセンターの運用の柔軟性はまちまちだ。しかしいかに柔軟であっても、店子である以上大家と交渉しなければならない。そこには当然、制限がついて回る。他の店子が続々と入ってくるからだ。そこでわれわれFacebookでは最初の自前のデータセンターをオレゴン州Prinevilleに建設した。われわれはここでソフトウェアや個々のサーバだけでなくデータセンターそのものについても大きなイノベーションに成功した。

オレゴン・データセンターのエネルギー効率は現在の業界標準よりはるか上をいっている。これはもちろん環境に好影響を与える。電力使用量で38%も効率的であり、コストとしては24%の節約となっている。この新しいサーバ技術は3人のエンジニアによって開発された。

Facebook自身、この10年間に他の会社によって開発された数々の技術の恩恵を被っている。そこでわれわれも、この新データセンターを開発することで得た経験とデザインの詳細を公開することで進歩に貢献したい。他社がこのテクノロジーをさらに改善してその経験を共有してくれるならFacebookも利益を得ることになる。

通常のデータセンターでは、電力が変圧器を通る際に11-17%の損失を被る。Facebookはこの変圧器損失を2%に抑えることができた。

Facebookがエネルギーを節約することに成功した理由の一つは既存のエアコンを廃止したからだ。Facebookのオレゴン・データーセンターで用いられている最新の冷却システムは、冷媒もコンプレッサーも空調配管も用いない。このシステムでは外気を取り入れ、もし外気温が低すぎる場合には、内部の温かい空気と混合されたうえで、霧を噴霧され、調整エリアとフィルターシステムを通った後、直下のサーバ群に降下する。こうして空調配管なしにサーバが冷却される。

サーバのシャーシも独特だ。部品に容易にアクセスし、素早く交換ができるよう特別に設計されている。効率94.5%の電源は交流、直流の双方を受け入れる。サーバに必要な資源(プラスティックその他)は22%も少ない。

そろそろわれわれはデータセンターをファイトクラブみたいに扱う〔そのことは語ってはいけない〕のを止めるべきだ。神話の霧を払い、詳細を公開しよう。Facebookはデータセンターに関する情報をすべてオープンにする。

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01