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Amazonへ、Kindle広告のアイディアはすばらしい ― しかし価格は$99にすべきだ

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Amazonが広告付きKindleを販売するというニュースを聞いて、まずがっかりしてしまった。間違った方向に進み始めたのではないかと思ってしまったのだ。しかし実はBusinessweekの記事に大事なことが書かれていないことがわかった。すなわち広告は、読書中には表示されないらしいのだ。Jasonの記事に詳細が記されていた。

広告は、Kindleのホームスクリーンおよびスクリーンセイバー上でのみ表示されるということだ。これは素晴らしいことと思う。広告表示をすることで、価格が$25安くなって$114で入手することができるようになる。この低価格化は非常に喜ばしいことと言えるだろう。ただ、どうしても考えてしまうことがある。値下げするのなら、どうして$99という価格にしなかったのだろうか。

Kindleが$99で入手できるとなると、ちょっとした興奮状態に陥る人も出てくるだろう。Kindleの販売は一層増加することとなるに違いない。

$99という価格にしても差は$15に過ぎず、実際のところは大した違いではない。しかし3桁の価格が2桁になるという心理的要素は決して小さなものではないだろう。さまざまな物品が$10.00ではなく$9.99という価格で売られており、また$1.00ではなく$0.99という価格で販売されているのはその傍証となり得ることだろう。

もちろんAmazonがそのようなことを知らないわけがない。ありとあらゆる分野で、小売界をリードしてきているのだ。すなわちAmazonはどうしても$99という価格設定を行えなかったのだろうと考えるのが自然だ。

AmazonはKindleに関する数値を語りたがらないので、1台あたりの利幅などについてのデータも入手できない。しかしパーツや、財務情報に関する数値からして、Kindleの利幅は「ほんのわずかであると判断している人もいる。そしてパテント、開発やマーケティングに関するコストを積み上げて考えると、AmazonはKindleを売るたびに損をしているのではないかと考えている人もいる。

AmazonはKindleの潜在需要に鑑み、$114が設定し得る最低価格であると判断したのだろう。しかし繰り返しておこう。あと$15下げるだけで、3桁の価格が2桁になるという快挙を成し遂げることになるのだ。

そして価格が$99であったなら、ホーム画面に2つ同時に広告が表示されることなど些事として受け入れられることになっただろう。

ただ、今回の値下げはAmazonにとっての第一歩だという見方もあり得る。$25の価格引き下げが売り上げにどのような影響をもたらすのかを試してみようとするつもりだと勘ぐることもできる。そしてさらに、Kindleが売れることによって電子書籍の販売件数がどうなるのか、また興味を持つ広告主がどのくらいいるかを見定めようとしているのだというのももっともらしい見解だ。

Kindleはほんの3年半前まで$399で販売されていたものだ。そこからの推移には、誰もが注目しているところでもある。

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(翻訳:Maeda, H)