外国語を学習しながら翻訳ができるDuolingo–GoogleがまたAhnのアイデアを買収しそう

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2005年に、当時カーネギーメロン大学の院生だったLuis von Ahnが、あるゲームを思いついた。それは、本物の一般参加型(crowdsourcing)システムの初期の例の一つで、画像を見ている人びとに、その画像にラベルを付けさせて、画像検索を改良するものだった。GoogleはそのESP Gameを2005年に買収し、名前をGoogle Image Labelerに変えた。

2007年に、そのころは教授になっていたAhnは、また、あることを思いついた。人びとがCAPTCHAをタイプするために浪費している時間を、有効利用できる、それを本のデジタイズに利用しよう、というアイデアだ。カーネギーメロンから彼はそのプロジェクトを、reCAPTCHAというスタートアップとして立ち上げた。そしてどうなったと思う? 2009年に、これもまたGoogleが買収した

そのAhnが、またまた何かを始めた。

Duolingoが、彼の最新プロジェクトだ。前からHacker Newsでは騒がれていたが、一般にはあまり知られていなかった。しかし本誌は今回、von Ahn本人から話を聞くことができた。そして当然とはいえ、そのアイデアはとてもクールだ。

von Ahnによれば、これまでの1年半あまり、カーネギーメロンの彼のチームはこの新しいアイデアに秘かに取り組んでいた。それは、一つの問いから生まれた: Web上の1億人もの人たちに、各国語への翻訳を無料でやってもらうことはできないか?

しかし、バイリンガルな(==二カ国語に通じている)人は、Web上にそんなにいないだろう。もう一つの問題は、”無料”という前提だ。

そこで彼は院生のSeverin Hacker(彼の本名だ!)と共に、アイデアを練り直した。人びとに無償で何かをやらせる、と考えるのではなく、それを学習の機会だと位置づけたらどうか。そして、そこからDuolingoが生まれた。

翻訳を、何百万もの人たちが「やりたい」と思うことに変えるのがキモだ。それは言語教育の過程でもあるので、バイリンガルが足りないという問題も解決される,”、とvon Ahnは言う。“推計では、外国語を勉強している人は10億人以上いる。そこで、Duolingoを完全に無料の外国語学習サイトにして、そこでは人びとが、Webの翻訳を助けながら学んでいく。つまりそれは、体験学習だ,”、と。

うまい、やり方だね。

まだサービスは未完成なので、von Ahnはあまり多くを語らないが、数週間後には非公開ベータに入れるそうだ。“今はサイトをテスト中だ。ユーザに外国語を教えることはうまくできるし、その結果として得られる翻訳はプロの翻訳家の仕事のように正確だ,”、と彼は言っている。

今はまだカーネギーメロン大学のプロジェクトだが、彼はHackerと一緒に会社を立ち上げる予定だ。そして、そうなったら、Googleがまた目星を付けるだろう。ぼくの勘では、そうなるのは半年後だね。遅くとも。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))