日本の大地震で家族の結びつきを助けた位置対応モバイルアプリTekTrak

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日本を襲ったマグニチュード9.0の大地震と、それに続く、カリフォルニアやインドネシアなどでも死者が出るほどの地球規模の大津波のような、大きな災害が起きると、まず第一に気になるのが、被害に遭っているかもしれない家族との連絡だ。電話でもメールでも何でもいいから連絡をとりたい、とあせる。

しかし自然災害は通信回線を破壊することが多いし、多くの人が家族と連絡を取ろうとするので、携帯電話のネットワークもたちまち過負荷になる。ぼくは9月11日の攻撃の直後にロワーマンハッタンにいて、親戚の安否を知りたくてあせっていた。あの日のことは、決して忘れないだろう。

日本の災害も、同じだった。電話回線は不通、または、生きている回線も過負荷で使えなかった。多くの人にとって、愛する家族の安全も生死も確認できない状態が、何時間も続いた。

しかし、必要なときに限ってわれわれを見捨てる傾向のあるテクノロジも、ときには、われわれを結びつけるツールになる。本誌が今日(米国時間4/12)知ったのは、モバイルの追跡/セキュリティアプリケーションTekTrakが、3月11日の地震のあとに、まさにその機能を、ある日本人家族に提供したことだ。その家族(匿名を希望)は、地震と津波後の混乱の中で、娘を見つけることができなかった。そのとき娘は、通学に1時間以上かかる学校にいるはずだったが、携帯電話は通じなかった。

しかし、そのアプリケーションは携帯電話のOSのバックグラウンドで常時動いていた。そのアプリは、ほとんどのスマートフォンにある三つの部位(セルラーネットワーク、GPS、WiFi)を使って、位置を認識していた。そこで両親は、TekTrakのWebサイトで娘の位置を見つけることができた。アプリには位置と時間の履歴情報があるので、位置移動とそれらの時間から、娘が今無事であることを知った。娘は地震の直後から、歩き続けていた。

父親によれば、ふだんなら学校からバスで1時間で帰るが、3月11日には7時間以上かかった。その間親は、家へ向かう彼女の足取りを、アプリの地図上で刻々と確認することができた。

父親がそのアプリケーションを娘の携帯のアップロードしたのは、盗難防止のためだった。この5ドルのアプリケーションで電話機本体のある場所が分かるので、電話機とその上の秘密情報を盗まれても、すぐに取り返すことができる。

災害によって、通信、交通運輸、電気などのインフラの弱さを痛感することも多いが、逆に、ふだんは気づかなかった用途や強さを教えてくれることもある。言うまでもなく、万一のときに助けてくれるアプリケーションは、メインの通信手段が死んでいるときでも接続が維持されるものでなければならない。そんなときに、人の捜索や居場所の発見の役に立つアプリは、ものすごく貴重だ。

携帯がつながらず、家族の居場所がすぐに分からないときは、携帯電話が最後にあった場所(とそれまでの位置履歴)をTekTrakが教えてくれる。このアプリには呼び出し音機能があるので、近くで携帯電話を見失ったときには音で見つけることができる。また、もっと遠くにあるときには、メッセージを送って、今それを持っている人からの応答を期待できる。TekTrakのファウンダArik WaldmanとLuka Sklizovicは、そう語る。

たった一つの事例にすぎないとはいえ、テクノロジによって人びとが、しかも家族が、つながりを維持できるのは本当にすばらしい。この事件とアプリについて、さらに詳しく知りたい読者は、TekTrakのブログ記事を読んでみよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))