[jp]NHN Japanがスマートフォン戦略を発表 年内にはユニークユーザー400万規模に

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スマートフォン上のゲームのプラットフォームとしては、GREEやDeNAのMobageなどの取り組みがニュースとして賑わっている。出発点がソーシャル・ネットワーキング・サービスだったサービスの主軸がゲームプラットフォームとなっているのは興味深いが、逆にPCオンラインゲームのプラットフォームを提供するNHN Japanが、同社の「ハンゲーム」のスマートフォン事業の戦略について「HANGAME SMART DAY 2011」で発表した。同社はすでにスマートフォン上のサービスをMobageやGREEのスマートフォン化以前の2010年7月に開始し、AndroidとiPhoneを合わせてすでに54のゲームタイトルを出している。その累計ダウンロード数は300万で、同社代表取締役社長の森川亮氏によれば、これは業界で最大なのではないかと語っている。

ちょうどハンゲームはサービスを開始して10年が経過したのだという。「次の10年はスマートフォンで成長したい」と森川氏は言うが、同社のスマートフォン戦略は極めてシンプルだ。

この夏までにまずはTEIBAN GAME(定番ゲーム)、いわゆるボードゲームやカードゲームなどのシンプルなゲームを拡充させて、徹底的に強化していくという。ただそこはスマートフォンらしいデザインにし、会員登録も不要にするという。また、この夏までには定番ゲームで勝負をかけて、iPhone、Androidそれぞれ70タイトルずつをリリースする。あらゆる定番ゲームが「TEIBAN GAME」として登場するということだ。

ハンゲームでは今年の年末までにスマートフォンの利用は1800万人、その上でゲームを遊ぶユーザーは800万人と考えている。その中でハンゲーム自体は年内には累計ユニークユーザー400万を達成したいとしている。スマートフォンの4人に1人がハンゲームの利用者にしたいと考えている。これが達成されれば、もっとも利用されているスマートフォンのゲームプラットフォームとなるだろう。

ただ、実際にはこれだけではない。NHN Japanは韓国のNHNのグループ会社であることが非常に重要だ。

NHN ハンゲーム代表のジョン・ウク氏によれば、昨年11月には3年で韓国と日本のスマートデバイス(スマートフォンやタブレット)向けの開発に100億円投資することを発表している。この100億円には自社のスマートフォデバイス向けのゲームやそのほかのサービス開発に加えて、M&Aも視野に入れている。これ以外に韓国内にはスマートフォン開発のスタジオ会社Orange Crewを立ち上げている。Orange Crewに80人いる開発者を今年の年末には150人、来年末までには250人規模に拡大していくという。2011年には15タイトルのゲーム開発をする予定で(リリースは今年の第2四半期以降)、将来的には年間40タイトル以上リリースするスマートデバイス向けゲーム会社になりたいとウク氏は語っている。

こういった取り組みをみると、いよいよスマートフォンも規模感を持った開発や物量が必要になってきたということなのだろう。森川氏は「国内でも数百名、韓国でも数百名の自社内の開発者やパートナーがいる」ということだが、従来培ってきたゲーム会社の開発スタイルやビジネスオペレーションがスマートフォンにも持ち込まれていくのだろう。

「スマートフォンではガラケーのゲームを置き換えても仕方がなく、ユーザーはもっとリッチなものを求めていて、UIやスマートフォンの処理能力を活用したゲームが必要になると考えていることだろう。さらに、ガラケーの時代はコンテンツがライトぶん、似たようなものが大量に出まわったモノマネの時代で、その開発にはスピードが求められていた。スマートフォンの時代では開発に多少時間がかかるものの、ダウンロードしてつまらなければ、削除される。このためにたくさんの偽物よりは、1つの本物が求められると考えている」という森川氏の話が印象的であった。