[jp]TECLOSION 2011 Springのスタートアップバトルに登場する企業たちはこの15社だ

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現在開催されているTECLOSION 2011 Springに登場するスタートアップ企業のプロダクトを紹介しよう。すでにローンチがなされているプロダクトもあるが、このイベントで登場するまったく新しいプロダクトもある。これらのプロダクトをひっさげてまもなく15社がプレゼンテーションを行う。これら15のプロダクトを紹介しよう。

Appict.me / ノボット
スマートフォン向けのアドネットワーク事業「AdMaker」で成長しているスタートアップのノボットが、今回まったく新しいプロダクトでこのスタートアップバトルに参加する。彼らのAppict.meはスマートフォンアプリ開発者が抱えている「どうやってスマートフォンアプリの存在を知らしめるか」というプロモーション上の課題を、ソーシャルプラットフォームを使って解決しようというものだ。実際には、Appict.meを実装したアプリから、ユーザーはソーシャルグラフ上の友人に、そのアプリをオススメをすることでアプリのプロモーションに参加する。ユーザーは気に入ったアプリのプロモーションにおける自身の貢献度を見られるし、当然、アプリ開発者は各ユーザーの貢献度合いをレポ数値データやランキングとして確認できる。貢献しているユーザーにはアプリ内で使える特別なアイテムなどを提供するといったことで、ユーザーのアプリに対するプロモーションへの参加を促そうというものだ。

i.ntere.st / tattva
ユーザーが自分が持っているモノをウェブサイト上に登録することで、自分と近しい趣味のユーザー見つける、あるいは自分が知らなかった新しいモノに出会うといった場を演出するソーシャルサービスがi.ntere.stだ。いわゆるモノにチェックインするというGet Glueなどに近いものかもしれないが、本や音楽、DVDなどのより趣味性の高いものをユーザーの感覚によって「コーナー」という単位でクラスター化していく形式は、ある種のキュレーションにも近い感覚だ。モノによって自分の世界を可視化する「コーナー」を中心に人々が繋がっていくことを演出している。i.ntere.stを運営するtattvaはこのTECLOSION 2011 Springでデビューするタイミングで設立されたスタートアップだったが、開催が延期となったためにすでにサービスはすでにローンチしているので、このサービスはいますぐに確認できる。

zaim / 閑歳 孝子
個人での参加で唯一スタートアップバトルの壇上に登ることになった閑歳孝子氏は、現在はユーザーローカルでアクセス解析ツールを開発しているし、個人でもいくつかのサービスを開発していることで、この界隈では多くの人に知られている存在だろう。彼女が今回紹介するzaimはまずはiPhone向けにスタートするソーシャル性を持った個人向けのマネー管理サービスだ。彼女の紹介によればこのサービスは「一言で言うとEvernoteのお金版」だそうだ。これまでの家計簿や資産管理ツールとは違って機能をソーシャル化してクラウドで管理する。特徴的なのは「1.スマートフォン、パソコンなどからいつでも・どこでもアクセスできる、2.出費を入力すればするほど自分と他者を比較・分析できる、3.APIを公開し、ほかのアプリと連動する『お金プラットフォーム』として活用できる」ということだ。

Musavy / Musavy, Inc.
あるトピックに対してディベート形式でユーザーが意見を述べることで、ユーザーがそのトピックに対して理解を深めていくことを提供するウェブのサービスがMusavyだ。ディベートに参加するユーザーに対して、そのユーザーがさらに関心のありそうな情報をレコメンドするエンジンを併せ持っているのが特徴だ。実はMusavyはもともとは、ユーザーがブックマークしていく情報から、そのユーザーの関心度の高い情報をレコメンドしてパーソナルマガジンを作るというサービスが開発のスタートとなっていたのだが、今回の震災によって、Twitterなどに流れる情報の信憑性などが問われていることから、その設計思想を大幅に変えたのだという。Musavyは当初から英語版で作成されていて、おもに北米からそのスタートを切りたいとしている。

forkN / シーサー
電子書籍のコンテンツ配信プラットフォームは沢山登場してきているが、forkNの特徴的なのはソーシャル性を併せ持っていることだろう。シーサーはブログサービスで知られているが、forkNもブログのように気軽に電子書籍の出版や販売ができることを目指している。ユーザーが入力したデータをePubやPDFといった形式に変換でき、電子書籍としてPCはもちろんスマートフォンやタブレットで閲覧ができる。この書籍について「書いた」「読んだ」「コメントした」「買った」といったアクションを知人と共有でき、それを通じてソーシャル時代の新しいカジュアルな出版のスタイルを築こうとしているのがforkNが実現しようとしていることだ。

MoSo / MoSo
動画の作成を手軽に簡単に作れるようにするというのがMac用のデスクトップアプリケーションのMoSoだ。3分で楽しい動画が作れるというのがうたい文句だが、タイムラインを見て動画を編集するのではなく、実際のエフェクトなどをリアルタイムに使いながら録画していくという動画の制作スタイルをとっているのが興味深い。Facebook、Twitter、YouTubeといったソーシャルメディアにも簡単に公開できるので、作成から公開まですぐに動画で情報を流せるようにしてくれる。MoSoはMacAppStoreで公開してから3日間でほとんどの国の無料ランクのビデオカテゴリーで1位を獲得している。今後はこのプロダクトを軸に新しいプラットフォームのサービスも展開しようとしている。

Midonet / ミドクラ
数日前に資金調達の記事で紹介しているが、ミドクラはクラウド環境を構築するための仮想化技術を開発するソフトウェア企業だ。Midonetはこのネットワークの仮想化を実現することに着目したプロダクトで近日中にアルファ版が公開される。このMidonetを軸にしたクラウド環境を構築するためのソフトウェアのMidoStackが将来的に提供される予定だ。MidoStackはオープンソースのクラウド環境構築ソフトウェアのOpenStackをベースにしているディストリビューションパッケージである。MidoStackはいわゆるCPUやストレージといったリソースだけでなく、スイッチやロードバランシングなども仮想化させて提供しよとしているのが特徴的だ。

shopping+ / インサイト・プラス
リアルに存在する店舗の商品にチェックインしてリアルタイムの価格や在庫、その店舗のサービス情報を共有するというスマートフォン向けのアプリがshopping+だ。商品にチェックインすることで、同じ商品や類似の商品に関心のあるユーザー間でコミュニケーションができるようになっている。実際に店舗に出向いて何かものを買いたい時に利用することで、ユーザー同士やショップとユーザーの間での情報によって、自分が本当にほしい商品にたどりついたり、価格面で納得のいく買い物ができたりすることを手助けしてくれるプロダクトだ。このアプリを開発するインサイト・プラスの代表取締役社長の八木岳郎氏はアフィリエイトプロバイダーのトラフィックゲートの創業者の一人であり、シリアルアントレプレナーとして起業している。

4-Treasure / アルファ・ドゥー
位置情報を活用した店舗などへチェックインするサービスが4-Treasureだ。と書くとFoursquareのようなサービスだと理解されてしまうかもしれないが、ユーザーはチェックインを重ねることで、あるいはその店舗でいくら使ったかなどの情報を入力していくことで経験値を得られる。その経験値がアップすることで、ユーザーがいる場所でしか得られないクーポンやお得な情報を入手できるようになる。一方、店舗側からすれば、どんなユーザー、どこでどれぐらいのお金を使っているのかといった情報を入手することができて、ターゲットしたユーザーにクーポンなどを発行できるようになる。ユーザーにとっても店舗側にとっても非常にメリットがあるサービスとなっている。チェックインやユーザーの閲覧用にスマートフォン向けのアプリも提供するが、ウェブで詳細な情報が見られるように開発されている。アルファ・ドゥーは広告代理店として活動している企業であることもおもしろい。

tabeni.co(たべにこ) / マイネット・ジャパン
いますぐ手軽に飲み会を実現するためのスマートフォン向けソーシャルミートアップサービスが「tabeni.co(たべにこ)」だ。これを使えば、どこかで食事をしたいとき、あるいは誰かと飲みたいときに、一緒に行きたい人を誘って飲み会をセッティングするのを簡単に実現してくれる。ソーシャルメディアと連携して、食事や飲みに気軽に人を誘えるようなインターフェイスが、飲み会の実施の機会の敷居を下げている。非常にシンプルな発想でスマートフォン向けのブラウザーベースで実装されているが、マイネット・ジャパンが運営する飲食店向けのサービスとの連携も考えられている。tabeni.coは本日正式にリリースされている。

kizna / きずな
飲食店を都内で数店舗経営する代表取締役の中村仁氏が、Twitterなどで顧客とやり取りしていた自身の経験から必要性を感じて作ったのがソーシャルCRMツールのkiznaだ。中村氏によれば、「ソーシャルサービスでは、顧客の声への“傾聴”を踏まえて“対話”を行うことが重要」とのことだが、kiznaは特に「対話」に着目したさまざまな機能を提供している。たとえばTwitterやFacebookでやりとりした顧客との対話の履歴を一覧できるHistory機能やアドレス帳、タグやToDoの機能などがそれである。kiznaはソーシャルCRMツールとして、店舗などのビジネス向けだけなく、個人での利用も視野に入れていて、幅広い利用を目指している。

Livlis / kamado
Livlisは「あげます」「売ります」といった個人間のやりとりをソーシャルメディアと連携して実現するクラシファイドサービスである。米国では新聞の日曜版などで個人広告として活性化していたが、後にCraigslistといったウェブのサービスに移っている。Livlisは昨年12月にオープンしていてすでに注目を集めたので知っているユーザーも多いだろうが、今回のスタートアップバトルの出演でLivlis自体に新たな発表が予定されている。Livlisを運営するkamadoは、はてなの副社長を務めた川崎裕一氏が創業している。

fmob
ファッションという領域はネット上で関心の高い領域だが、ソーシャル×ファッションという領域ではまだまだ決定打となるサービスは登場していない。fmob(エフモブ)はスマートフォンを使って街で見たショーウィンドウや友人や自分の気にいっているファッションの写真を撮影して共有したり、あらたなファッションスタイルを発見しようというサービスだ。これまでもこの手のサービスはあるにはあるのだが、fmobはモバイルを中心としてグローバルなサービスをターゲットとしているのが興味深い。ファッションは趣味性の高いものだが、特に日本のファッションは東アジアを中心に関心が高いため、fmobはこれらの地域でのナンバーワンの利用を目指している。

Wondershake
たとえば、イベント会場に自分が出向いていって、その場で誰かと話をする場面を想像してほしい。なかなか会話のきっかけがつかめないことも多いが、たとえば、自分と共通の興味を持っていることがわかっている人がその場にいれば、その人と話をしたほうが話が弾むのは間違いないだろう。Wondershakeはそういったことを実現してくれるスマートフォン向けのソーシャルサービスだ。いま自分がいる場所の周りで、同じ趣味を持っている相手を簡単に発見し、その場で相手とコミュニケーションを楽しめるアプリケーションである。Wondershakeが目指しているメインマーケットは米国で、まずは米国からサービスをスタートさせる予定だという。

Caffein / Nota Inc.
図書館検索のカーリルを運営するスタートアップのNotaが新たに放つサービスのCaffeinは、ウェブカムを通じて同時に複数の人と1つの仮想的なルーム内でビデオコミュニケーションができるサービスだ。すべてがブラウザーで完結しているため、わざわざソフトウェアをインストールすることを必要せずにビデオで気軽に対話できるのが新しい感覚をもたらしている。また通信方法もP2Pなので、どこか一箇所に負荷がかかるというわけでもない。作成した各ルームはURLを持つので、TwitterやFacebookなどを通じてルームに参加することを呼びかけることもできる。これによって同じ興味を持つ人が集まるグループでのリアルタイムのビデオコミュニケーション空間を作り出せるとしている。