[Teclosion] 「よい製品を作れ」ーEvernote CEOフィル氏が語る今起業すべき5つの理由

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日本を「二番目のホーム」と語るEvernote CEOのフィル・リービン氏が、本日開催されているTeclosionで起業についての興味深いキーノートスピーチを披露してくれた。

Evernoteは日本でも人気のサービスで、現在のユーザー数は850万人、日本のユーザーは実に全世界で28%の割合にもなる。このEvernoteはフィル氏にとって3番目の会社だそうだ。

フィル氏は「3回起業した私だからいえる。今は起業にとても適した時期だ」と語る。「スタートアップのテクノロジー企業を立ち上げるときによくいわれたのが『最高の製品が常に勝つとは限らない』という言葉だ。なぜ今が一番よいタイミングなのかは、この言葉が今はそれほどそうではなくなってきているから」と持論を展開する。そしてその理由として5つの環境の変化を挙げた。(下記スライド参照)

「10年前に二つ目の企業を立ち上げたときから変わったことがある。当時はどのように配布するか、どう売るかが重要だった。今はそれほどそういうことを考える必要はない。アプリストアもあるしクラウドサービスもある」と、まず最初に販売チャネルやインフラ基盤の変化を挙げた。

次がオープンソースインフラの存在だ。「例えばMySQLやリナックス。10年前ならそれに何百万ドルも払うか自分で作るしかなかった」。また、ソーシャルメディアの登場で告知にかかるコスト変化にも触れ「製品を売る場合は広告を打ち、展示会に出る必要があった。今はソーシャルメディアがあるので友人が製品のことを伝えてくれる」と告知にかかるコストの変化を指摘。

最後の要素として挙げたフリーミアムは「10年前であれば大企業が価格を下げたものを出してくる恐怖があった。しかしEvernoteにはそういった脅威はない。我々に勝つためには我々よりよいものを作る必要があるから」とこのビジネスモデルでの成功者ならではの説得力のあるコメントを聞くことができた。

スピーチの最後にフィル氏はアントレプレナーになる理由に触れ、起業家になるときに例えばお金や権力、今の生活への退屈といった間違った理由でなってはいけないとし、「起業家になるただ一つの理由」として「Change the World(世界を変えること)がある。これがあるのならやるべきだ。信念と情熱がなければそのクレイジーな考えについてきてくれる人はいない。」と会場の起業家予備軍へメッセージを送ってくれた。