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Peter Sims

一発でっかく賭けるより地道に小さく賭けよ、というPeter Simsの近著は今年の必読本だ

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Google、Pixar、それにTwitter。これらはいずれも、サイドプロジェクト(メインではないプロジェクト)または実験からスタートして、かなり後に大物になった。リーンスタートアップ(lean startups, 痩身でぜい肉のないスタートアップ)の世界のスローガンは、とにかく製品を消費者の手に渡してみて、何か、これっ!というものに/がぶつかる/見つかるまで、いろいろ変えていくことだ。TechCrunchにも寄稿しているPeter Sims (@petersims)の近著は、なぜ「小さく賭けること(little bets)」のほうが「大きく賭けること(big bets)」よりも大物に育ちやすいのか、を説明している。本のタイトルもまさしく、Little Bets: How Breakthrough Ideas Emerge from Small Discoveries(小さく賭ける: 画期的なアイデアは小さな発見から生まれる)で、今週、Amazonなどの書店に登場したばかりだ。

ベンチャーキャピタリストとして再起したSimsが、最近TechCrunchに投稿したゲスト記事は、本書の予告編のような内容だが、大きな反響を呼んだ。彼は、こんなことを書いている:

実は、会社の立ち上げ方は大きく分けると二(ふた)通りある。ひとつは、地味で素朴なアイデアからスタートして、徐々にそれを磨き上げ、大きく育てていくタイプ。もうひとつは、起業家が自分ではすごい!と思いこんだアイデアからスタートして、すぐにその欠点に気づき、あわてて変えていくタイプだ。

とくにシリコンバレーという場所では、ほとんどの人が後者の「大きな賭」をしたがる。でも、そのでっかいすばらしいアイデアは、自分やまわりから過大評価されていて、実際には問題解決の的(まと)を外していることが多い。近い例では、Google WaveWebVanなどがそれだ。逆にPixarの作家たちは、1本の映画の台本を仕上げるまで何千もの「小さな賭け」をしなければならない。昔Hewlett Packardを創業したBill Hewlettは、ヒットする6つの製品を作り出すためには、さまざまな製品に関する「小さな賭け」を100もしなければならないことを学んだ。

Twitterが小さな賭から大物に成長したことが示しているように、小さな賭けは問題と機会について学ぶための、わりと誰にでもできて、やりやすい方法なのだ。これに対して大きな賭は、学ぶ以前に問題や機会に乗じようとする。

本書は、今年の必読書の一つだね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))