[jp]震災後も1社あたり数億円単位の投資を続けるグロービスは「いいね」

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震災後もスタートアップたちは元気だ。けれども、懸念しているのはベンチャーキャピタルを始めとした投資家たちが、景気の動向に左右されて投資意欲を萎縮しないかどうかということだ。本来は景気の動向に左右されずに投資するのがVCなわけだが、ここ最近はIPOの激減からVCに元気がないことは長く続いているし、多かれ少なかれ震災の影響は今後出てくるだろう。

そんな中、ベンチャーキャピタルのグロービス・キャピタル・パートナーズ(GCP)は先日TechCrunch Japanでも紹介したように、カヤックをはじめとして、数億円単位の投資を震災後に続けているということを教えてくれた。カヤックに2億円の投資をはじめとして、震災後に総額で4社に10億円の投資をしている。

4社とは@cosmeを運営するアイスタイルRBB TODAYレスポンスなどを運営しているイード(旧社名はIRIコマース&テクノロジー)、食材の通信販売をするオイシックス、そして前出のカヤックだ。震災直前にはこれも数億円単位ですららネットに投資している。すららネットはベンチャー・リンクからのカーブアウトという形式だが。

すららネットをのぞけば、いずれも上場を控えていると目されるレイターステージのベンチャー企業ばかりだが、これはたまたま偶然であって、今後もアーリー、ミドルステージのスタートアップに数億円規模の投資案件を控えていて、この1、2カ月の間に明らかになるという。

宣伝めいているかもしれないが、これは悪いニュースではない。確かにシード期に投資をするプログラムは少しづつ整備されてきていて、非常にいいサイクルでスタートアップが生まれている。それは、代表的にはデジタルガレージ、ネットプライス、カカクコムのOpen Network Lab、サイバーエージェントのStartupsのような活動や、あるいはサムライインキュベートネットエイジといった少額出資のインキュベーション投資家たちによるものだ。

ただ、その後の成長に必要な十分な数千万円から数億単位の資金を提供できるベンチャーキャピタルの存在が重要だ。その点、目立ったベンチャーへの投資活動はGCPがここ最近は際立っている。昨年には美人時計やKAUPONのキラメックス、nanapiのロケットスタートへの数億円の投資もあった。ファンド規模が大きい(現在は180億円の彼らの3号ファンドから投資)というのも彼らの投資の理由なのだろうが、次々と生まれているスタートアップの気運を止めないためにも積極的な投資は必要な活動だろう。

興味深い投資案件があったらほかのベンチャーキャピタルからも情報を求めたい。