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ユーザに知らせてなかった位置データベースに関して早くもAppleに対する訴訟第一号

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目下沸騰している追跡記録ファイルconsolidated.dbをめぐる憤りに関して、Appleの公式声明はないから、次は当然、法廷が舞台になる。でも本来なら、連邦政府がAppleの違法性/合法性について厳しく調べるべきだろう。そして違法と出たら、訴えればよい。合法と出ても、疑わしければ訴えればよい。しかし、そこまで辛抱できなかったVikram AjjampurとWilliam Devitoは、早々とAppleを訴追した

事実関係がはっきりしたら、Appleを訴えるのにはぼくも賛成だ。Appleは自分を弁護できるし、その弁護の内容が不備なら、なるようになる。いずれにしても、早いほうがよい。今回のはかなり即席の訴訟で(日付が4月22日)で、弱った動物をいじめる、ふうでもある。

たとえば訴件12はこうだ: “は位置情報を秘かにかつ違法に収集している”。そうかもしれないが、でも、この情報がやっと4月20日に発表されたのなら、”秘かに”と決めつけるより、”ドキュメントに明記せずに”ぐらいが妥当だろう。ドキュメントに明記のないファイルや機能は、ほかにもとても多い。そしてそれなら、状況把握や議論の程度をやわらげてAppleを無罪とするために、法律家は要らない。ちょっとした想像力があれば、足りるね。

しかし他方では、目の前の銃口から煙りが出ているのに、悠長に訴訟を待つのも馬鹿げている。つまり法律以前にAppleは、自分で自分のルールを破っているのではないか。それも、かなり愚かなやり方で。暗号化されていないログファイルだって? ルートしかアクセスできないとはいっても(だからAppleはその電話機を使う誰にもアクセスできないし悪用されることもないと主張するだろう)、それが愚かで危険なやり方であることは、Appleも事前に分かっていたはずだが。

しかしAppleは、iPhoneの位置追跡記録機能は、全機的またはアプリケーション別にユーザがoffに設定できる、と言っている(iPhone 4 SLAより):

[以下英文ママ]

(b) Location Data. Apple and its partners and licensees may provide certain services through your iPhone that rely upon location information. To provide and improve these services, where available, Apple and its partners and licensees may transmit, collect, maintain, process and use your location data, including the real-time geographic location of your iPhone, and location search queries. The location data and queries collected by Apple are collected in a form that does not personally identify you and may be used by Apple and its partners and licensees to provide and improve location-based products and services. By using any location-based services on your iPhone, you agree and consent to Apple’s and its partners’ and licensees’ transmission, collection, maintenance, processing and use of your location data and queries to provide and improve such products and services. You may withdraw this consent at any time by going to the Location Services setting on your iPhone and either turning off the global Location Services setting or turning off the individual location settings of each location-aware application on your iPhone. Not using these location features will not impact the non location-based functionality of your iPhone. When using third party applications or services on the iPhone that use or provide location data, you are subject to and should review such third party’s terms and privacy policy on use of location data by such third party applications or services.”

〔上記太字部分訳: あなたはこの同意…位置情報の収集保持利用等をしてもよいというデフォルトの暗黙の同意…を、いつでも取り下げてよい。そのためにはLocation Servicesの設定へ行き、Location Servicesの設定を全域的にoffにするか、または、あなたのiPhone上の各位置対応アプリケーションの個別の位置設定をoffにする。

上の太字はぼくのしわざだ。でもiTunes/App StoreのTOSには、ユーザがoffにできる等の記述はなく、Appleが勝手に一方的に情報を集めるぞ、と言っているだけだ:

[以下英文ママ]

We may collect information such as occupation, language, zip code, area code, unique device identifier, location, and the time zone where an Apple product is used so that we can better understand customer behavior and improve our products, services, and advertising.

上の二つのAppleのドキュメントは、互いに食い違っている。でも問題は、このようなファイルや、追跡記録の方法を公開しなかったことが違法かどうかだ。違法ではなく、ただちょっとやり方がまずい、気持ちが悪い、というだけか、それとも。

とにかく、訴状はここでダウンロードできる。今後もっと事実が明らかになればこの訴訟は陳腐化すると思うが、しかしそれでも、類似の訴訟はいくつも出てくるだろう。そして今回の騒動の結果として、業界全体が位置情報の収集に関する立場をはっきりさせ、TOSなどのドキュメントの書き方に、もっと配慮するようになるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))