Microsoftのインターネット大出血はいつ止まるのか?

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“Online Services Divisionの売上は、主に検索の売上増により、前年比で14%増加した。”

昨日のMicrosoftの決算報告では、Online Services Division(オンラインサービス事業部)について、上のように言われていた。売上増だって! ワーイ! うまく行ってるんだ! そうだろ?

違う。

同社が言葉で言わなかったが、しかし数字では隠せなかったのは、この事業部の四半期の業績がとても酷(ひど)かったことだ。売上は前年比でやや伸びても、利益 — 実際に得たお金 — は伸びていない。むしろそれは、惨憺たる結果だ。そう、またしても。

この四半期のMicrosoftのOnline Services Divisionは、損失が$726M(7億2600万ドル)だった。それは、過去2年で最悪だ。Business Insiderの指摘では、全期間で見ると二番目に悪かった四半期だ。下のグラフで、その酷さが分かる。

それに、売上は前年比で伸びても、利益は前年比で落ちている。お金はたくさん入ってきたが、それよりも失ったお金のほうが大きかったのだ。上で引用した決算報告の文章は、人を惑(まど)わせる牛の糞だ。

これは、単なる損失よりもずっと深い傷だ。この四半期、もしもMicrosoftがOnline Services Divisionを解散していたら、純利益でAppleにまた勝っていたのだ。そうしなかったために結果は、Appleに7億ドルあまり負けている — MicrosoftがAppleに利益で負けるのは、今回が史上初めてだ。

もちろん、MicrosoftはOnline Services Divisionを解散できない(名前や組織が今後変わることはありえるが)。テク企業はどこでもそうだが、オンライン事業は未来への鍵だ。だからこそ同社は、湯水のように金をつぎ込んでいるのだ。

でも今のところ、そのやり方はうまくいっていない。売上は伸びても、損失が増えている。1ドル稼ぐために2ドル使う…実際は、これよりもさらに悪い。

昨年の10月に、Microsoft社は過去最悪のインターネットスタートアップを抱えている、と書いた。その記事に対し、公平な比較ではない、と怒る人も多かった。でも結局のところ、Microsoftが得意なのは、大金をドブに捨てることだ。

まさにその通りで、この四半期も全体的な業績はかなり良かった(今日(米国時間4/29)株価が急落したのは、市場が納得するほどの業績ではなかったからだ)。しかし同社の経営の二つの柱であるWindowsとOfficeが低迷を始めたら(コンピューティングのモバイル化が今後一層進めばそうなる、と多くの人が信じている)、Online Servicesの損失は、急速に、深刻なお荷物になる。

Microsoftはすでにそのことに気づいているのかもしれないが、でも対策らしきものは見あたらない。何もしないまま6年が過ぎ、その間、事態はひたすら悪化していっただけだ。

2010会計年度のQ3とQ4は、Online Servicesの7億ドルの損失で悪夢だったが、当時は、2011のQ1とQ2には損失を5億ドル強に縮小できる、と考えられていた。でも実際には、そのQ1Q2は前年比で悪化している。だから、その傾向を外挿すれば、今四半期の惨状も予測できたはずだ。

Online Services Divisionの前年度の損失は、25億ドルという途方もない額だ。よく考えてみよう。10月に記事を書いたときは、年度損失の予想額は”わずか”20億ドルだった。つまり、状況は加速度的に悪化している。

これほどの大出血は、一体、いつまで続けられるのか? いつそれは終わるのか? というか、それは果たして終わるのか? これまでのデータを見るかぎり、終わる気配はない。

[image: New Lines Cinemas]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))