Twitterはメインストリームメディアを増幅する―代替するわけではない

次の記事

Twitter、TweetDeckを$40M~$50Mで買収へ

昨夜(米国時間5/1)、われわれの多くはTwitterでオサマ・ビン・ラディンの死亡を知った。実際、最初の信頼できる情報はドナルド・ラムズフェルド元国防長官の主席補佐官だったキース・アーバーンのツイートだった。ホワイトハウスが関係者に非公式な通告を行うために公式発表を1時間も先延ばしにする間、ニュースはTwitterであっという間に広まり、分析されていた。

ということはつまりビン・ラディンの死亡に関する情報源としてTwitterはメインストリームメディアを代替していたということになるのだろうか? 答えはイェスでもありノーでもある。

なるほど、多くの人々が最初にこのニュースを知ったのはTwitter上でだった。しかしほとんどの場合、その情報源はメインストリームメディアだった。たしかにそれと気づかずにビン・ラディンの隠れ家の急襲をライブブログしたユーザーもいたが、ビン・ラディンの死亡が確認されたのはメインストリームメディア(CNN、NYT、その他)だった。キース・アーバーン自身の情報源さえ軍や政府関係者ではなく、「事情に通じたテレビ・ニュースのプロデューサー」だった。


Keith Urbahn

私の情報源は事情に通じたネットワークTVのニュース・プロデューサーだ。私の最初のツイートのせいで「メインストリームメディアは死んだ」 というのは誇張もいいところだ。

アーバーンは自分のツイートが「市民ジャーナリズムが伝統的メディアに取って代わる」証拠になるとは考えていない。


Keith Urbahn

「市民ジャーナリズム」、つまりブログやTwitter等々、が伝統メディアを代替しつつあるという説に関して、私のツイートを証拠に上げるのはまったく不適当だ。

しかし一方では、情報源のテレビ・プロデューサーがニュースをテレビで放映する前に、いち早くアーバーンはTwitterで情報を公開することができた。Twitterというメディアはそれ自身としては情報源とはいえない。情報源はツイートしている個々のユーザーだ。しかしTwitterでニュースを公開するには単にツイートするだけでよい。Twitterの情報拡散能力は他のどんなメディアよりも高い。しかも最初のツイートをするユーザーはジャーナリストである必要もない。実際アーバーンは世界中のジャーナリストを出し抜いてこのニュースをスクープした。

結局こういうことだ。Twitterは他のメディアを代替しない。しかし増幅する。オバマ大統領のテレビ演説中、毎秒4000ツイートが投稿された。Twitter史上最高ではなかったが、前回のスーパーボウル中継を上回り2位か3位にはなる大規模なツイート現象だった。

またTwitterにはユーザーをメインストリームメディアに向かわせる効果もあった。昨夜、オバマ大統領が緊急発表を行うというニュースがTwitterで拡
されたことは人々をTVに向かわせた。私自身、Twitterで緊急発表があることを知り、CNNを点けた。その後のツイートの内容も、多くはテレビで見たことの繰り返しだった。そのためその時点でテレビの前にいなかった人々も内容を即刻知ることができた。

もしユーザーが信頼できる適切な相手をフォローしていれば、テレビを自分で見る必要はないともいえる。重要なポイントはツイートを読んでいるだけですべてわかる。情報を得る手段として非常に効率的なので往々にしてユーザーはTwitterそのものが情報源だと誤解してしまう。事実、最新のニュースを知る手段としてますます多くの人々がまずTwitterを利用するようになっている。しかしこうしたツイートの内容は多くの場合他のメディアへのリンクを含んでおり、ユーザーはこのリンクをクリックすることでさらに詳細な情報を得る(その点、ニュース検索と似ている)。テクノロジー専門のブログであるTechCrunchはでさえ、昨夜はTwitterからの大量のトラフィック流入を経験した。

TechCrunchの関連記事:

ビン・ラディン死亡のニュースは3時間35分にわたって3000ツイート/秒以上を記録

オサマ・ビン・ラディン死亡のニュース、Twitterを駆け巡る

Here’s the guy who unwittingly live-tweeted the raid on Bin Laden

Bin Laden’s Compound Gets A Bum Review On Google Maps

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦/namekawa01