GoogleはライバルのWebベンチマークツールを批判して勝手に改作–Chromeに有利な結果が

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Chromeに関してGoogleは、前から一貫してスピード中毒だ。そして今日(こんにち)のWebでスピードといえば、それは主にJavaScriptエンジンの速さを指す。Googleはこれまでずっと、自分たちのが最速だと主張してきた。しかしベンチマークテストがいろいろあって標準というものがないから、それを確証できない。でもいちばんよく使われているベンチマークは、まさにこの競争の主要選手であるApple、Mozilla、それにもちろん、Googleが作ったものだ。

GoogleはChromiumに関する昨日の記事(米国時間5/4)で、同社のV8ベンチマークスイートがベストだ、と匂わせている。しかもライバルのスイートを名指ししてバグを指摘し、進化が足りないとこき下ろしている。そしてさらに一歩進めて、ライバルのベンチマークスイートをGoogleが改作したバージョンの、リンクを提供している。

いや、まったく、ブラウザの世界って、とびっきり過激な「おたく村」なんだね。

GoogleはAppleが2007年に作ったSunSpiderの名を挙げて、そのテストは”2011年のWebにはふさわしくない”、と言っている。批判の核心部分は:

テスト自体は適切であっても、JavaScriptの処理系が高速化しているので、どれもほんの数ミリ秒で終わってしまう。これでは、どのエンジンが速いか分からない。わずか10フィートのレースなら、ゴルフカートとTeslaが同着になるだろう。

これは、参った。

そこでGoogleは、SunSpiderの改作バージョンを作ってしまったのだ。それは要するに、同じテストを50回連続的に行って、そのスピードを計る。Googleによれば、この方法でテストすると、”結果にChromeの真のパフォーマンスが反映されるようになる”そうだ。結果は、Chromeのほうが30%速かったそうだ。

また、Mozillaの最新作であるKrakenは、”良くできているがバグが多い”そうだ。だから”ベンチマークとしてあまり有用でなく、その間違った–誤解を招く–結果に対して、本来なら要らない最適化をChromeに対して行う、という徒労を強いられた”、とGoogleは文句を言っている。

またまた、参ったね!

そこでGoogleは、Krakenに関しても今は、”Mozillaのソースコードリポジトリから直接ビルドした”、独自の新バージョンをホストしている。

ライバルのスイートに対するこれらの主張は、どこまで正当なものなのか? それは何とも言えないけど、ライバル側も反撃すればいいね。Googleがそれらを改作して、その結果がChromeにとって有利、というのは、話としてちょっとおかしいよ。

でも、ぼくの目は正直だ。ぼくの経験では、たしかにChromeeは(Mac上では)SafariやFirefoxより相当速い。この状態が続くかぎりは、Googleの言い分を信じてしまうね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))