Android Marketは今年8月にAppleのApp Storeを規模で追い越す
新しいAndroidアプリケーションの増加が加速し続けており、 逆にAppleのApp Storeへの登録数の伸びが鈍化していることからすれば、近い将来Android Marketの規模がApp Storeを上回ることになるのは確実だ。
App Storeの分析会社、Distimoが発表したレポートによれば、AndroidがApp Storeを登録アプリ数で追い越すのは2011年7月末だそうだ。
別の調査会社、ドイツのresearch2guidanceによる推計もDistimoの予測を裏付けるものだ。こちらは2011年8月に Android MarketがApp Storeを追い越すとしている。
現在のアプリの登録数の増加の勢いが持続するとして、research2guidanceはAndroid Marketのアプリ数は来る8月に42万5000に達し、App Storeを規模で上回ると予測する。
同社によれば、Android Marketには2011年4月に2万8000件の新規登録があったが、同期のApp Storeの登録数は1万1000と大きく遅れをとっていた。
ただし、こうした数値については、それが本当に重要性があるのかという疑問がいつもついてまわる。どちらのプラットフォームにせよ、ほとんどのアプリは全くユーザーの注目を浴びない。誰もダウンロードしないアプリなど10万あろうと20万あろうと関係ないではないか? もっともこれはGoogleとAppleに限らず、すべてのモバイル・アプリ・ストアについて言えることだ。
事実、research2guidanceは「Android Marketの成長率がApp Storeより高いからといって、一般のモバイル・アプリのデベロッパーにとってAndroidの方がより大きな収入を得られそうだということにはならない。それどころかその逆の可能性の方が高い」と述べている。
それと逆に、アプリケーション・ストアの規模の拡大は平均的デベロッパーの成功の可能性に反比例する。Android Marketを含むすべてのストアでの実績を分析した結果、ダウンロード数の平均はローンチ後1ヶ月(早い場合は数週間)で劇的に低下することが判明した。「ロングテール」部分はますます長く、薄くなり、トップ5%の収入はますます増え続ける」
それはその通りだとしても、オープン当初の登録数の伸びがあまりぱっとしなかったことを考えると、 Android Marketの現在の成長速度は注目に値する。
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(翻訳:滑川海彦/namekawa01)