MicrosoftのバルマーとSkypeのベイツ、買収の意義を語る―「地球上のすべての人々とコミュニケーションできる能力を獲得した」

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マイクロソフト、$8.5BでSkypeを買収合意。買収の成否および今後のサービス展開やいかに?!

今日(米国時間5/10)、$8.5B(85億ドル)でMicrosoftがSkypeを買収したというビッグニュースが流れた後、MicrosoftのCEO、Steve BallmerとSkypeのCEO、Tony Batesがプレス会見を行い、それぞれの投資家に向けて買収の意義を強調した。

当初の市場の反応は熱狂的なものではない―Microsoftの株価は今日1%下げている。しかし私が前の記事で述べたように、Skypeはすばらしい企業だが、Microsoftの買収価格は高過ぎたのではないかという懸念が広がっていることは事実だ。

今日のプレス会見でBallmerは「テクノロジーを通じて世界の人々がさらに密接なコミュニケーションを図り、さらに快適に暮らせるようにする」というMicrosoftの使命にからめて買収の意義をなかなか巧みに説明した。「われわれはメールやテキスト・メッセージからさらに豊かなコミュニケーション手段へと進む段階にある。今後はテーブルをはさんだ相手と話すのと同様に世界中の友だちや同僚と話すことができるようになる」とBallmerは予言した。

Microsoftによる買収は、Skypeの側からみれば、その存在がさらに普遍的になることを意味する。「パソコン、携帯電話、インターネットに接続したテレビ、すべてがSkypeの端末だ。現在われわれのユーザーは何億人もいるが、これを何十億人に拡大できる。われわれはSkypeを地球上のすべての人々が使うサービスにしていく」とSkypeのCEO、Batesは述べた。

SkypeはMicrosoftの新しい事業部となり、BatesはBallmerに直属することになる。Skypeの事業、ブランド名はそのまま残る。BallmerはMicrosoft以外のデバイスに対するサポートを継続することを約束したので、AndroidやiPhoneでのSkypeユーザーは安心してよい。しかしSkypeが今後、Windows携帯、XBox Live、Kinnect、Outlook, Lync、 Messenger、Hotmailはじめ、さまざまなMicrosoft製品に組み込まれていくことは確かだ。

MicrosoftはSkypeを単なる音声通話とテキスト・メッセージのサービス以上の存在とみている。プレス会見ではSkypeのトラフィックの40%が今やビデオ通話だという点が指摘された(たとえばBallmerはSkypeとXboxを組み合わせれば、たった数百ドルで家庭用のビデオ会議システムが作れると述べた)。BallmerはSkypeをモバイル、ソーシャル、音声通話を結ぶハブとして位置づけた。ソーシャル・サービスとSkypeを関係づけるのはちょっと苦しいような気もするが、Skypeがもっとも近しい家族、友人、同僚との主要なコミュニケーション手段になっていくのは事実だ。

MicrosoftがSkypeを買収した理由について、Ballmerは私の以前の推測を裏付けた―Skypeが株式上場をする前に買収するのが結局安上がりだと考えたという。「われわれはSkypeを所有したいと考えていたが、Skypeは上場準備の最終段階にあった」とBallmerは述べた。買収の提案はMicrosoft側のイニシアチブで、SilverLake Partnersに対して行われた。Silver LakeはeBayから1年半前にSkypeを買収したシンジケートの筆頭投資家である。.

プレス会見で発表されたSkypeに関する数字:

  • ユーザー数は1億7000万、昨年に比べて40%の増加
  • 毎日60万人が新規登録
  • 2010年の総通話時間は2070億分
  • 平均して3000万ユーザーが同時に通話
  • トラフィックの40%はビデオ通話
  • 2010年の売上は$860M(8億6000万ドル)、対前年比20%増
  • 2010年のEBITDA〔金利・税金・償却前利益〕は$264M(2億6400万ドル)、40%増
  • EBITDA利益率は2008年度の20%から2010年度には31%へとアップ。

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01