ニューヨーク市はソーシャルメディア都市を目指す―Facebook等有力IT企業多数と提携

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ニューヨーク市はFacebook、Twitterに加えてニューヨークに本拠を置くFoursquareやTumblrと公式に提携し、アメリカでもっともデジタル化された都市を目指そうとしている。

今日(米国時間5/16)、ニューヨークのマイケル・ブルームバーグ市長初代ニューヨーク市デジタル化責任者(デジタル・オフィサー)、Rachel Sterneは「デジタル・シティーへのロードマップ(PDF)」を発表した。

この計画を立案するにあたり、Sterneはニューヨーク市におけるウェブ全般、ソーシャルメディア、モバイルテクノロジーの利用の現状について90日間におよぶ大規模な調査を行った。対象は何千にも上る企業、公的組織、一般市民で、ニューヨーク市におけるデジタルテクノロジーの利用において何が欠けており、何がうまくいっているかが克明に調べられた。

Sterneのオフィスが発表したニューヨーク市の取り組みの一部を紹介しよう。

    FACEBOOK
    7月末までにニューヨーク市として初の公式Facebookページをオープンする。同時に市のウェブページ、Nyc.govにFacebookの共有機能を全面的に導入する。これによって市民が市政に関して質問し、意見を述べ、討議に参加し、アンケートに答えることができるようになることを目指す。

    FOURSQUARE
    公共施設をFoursquareに登録し、公園や文化施設に専用のFoursquareバッジを用意して来訪を促す。

    またニューヨーク市のスモールビジネス振興局とFoursquareは協力して市内の中小零細事業者にFoursquareの位置情報サービスを利用するためのツールキットを配布する。

    TWITTER
    @nycgovという公式Twitterアカウントをスタートさせ、市政、市のサービスに関するすべてのニュースをリアルタイムで知ることができる場所とする。

    またニューヨーク市はTwitterが発表したばかりの新機能、Fast Followを自治体として最初に取り入れた。ニューヨーク市民は携帯電話からSMSで40404宛に“follow nycgov”というテキスト・メッセージを送信するだけで、以後@nycgovのツイートを受け取るることができる(これにはパソコンもTwitterアカウントの登録も必要ない。@nycgovのツイートはSMSのテキスト・メッセージとしてユーザーの携帯に送られる)。

    TUMBLR
    ニューヨーク市はTumblrと協力して市の機関の専用ページを作ると同時に、ソーシャルメディアのデザインと効果的利用に関して職員の訓練を行う。

    その他
    ニューヨーク市の公式ウェブサイト、NYC.govのリニューアルに関し、地元のインキュベータ、General Assemb.lyと協力してハッカソン〔プログラミング・イベント〕を開催し、広くアイディアを募る。

    ニューヨーク市にSMART(Social Media Advisory & Research Taskforce=ソーシャルメディア利用の調査と助言についてのタスクフォース)という組織を設け、市の諸機関におけるソーシャルメディア利用の現状を評価し、新たなプラットフォームの利用方法を助言し、ガイドラインをリニューアルする。また長期的なソーシャルメディア戦略を立案する。

    ニューヨーク市民のデジタル・アクセスをの機会を増やすため、連邦政府の補助を得て公共施設へのWiFi設置を推進する。インターネットの利用について普及、啓蒙を図る。市内におけるブロードバンド・アクセスの選択の幅を広げるよう努力する。

ニューヨーク市のデジタル化の努力としては、ブルームバーグ市長は、最近、連続起業家でTipping Point Partnersのファウンダー、CEOのArt Changを投票者援助諮問委員会の委員長に任命している。[Techpresident.comに感謝]

ニューヨーク市の公式ウェブサイト、nyc.govには月間280万の訪問者があり、市のソーシャルメディアにはおよそ120万の購読者がいる。

画像I:冬のニューヨーク市、2011年1月。NASAのマーシャル・宇宙航空センター提供。CCライセンスにより転載

〔日本版:ニューヨーク市のデジタル・オフィサー、Rachel Sterneは27歳の女性起業家。日本語記事

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01