電子書籍、驚くべき急成長―AmazonのKindle eブック、紙版の売上冊数を超える

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5年前、読書好きな友人に「eブックは急速に人気を集め、伝統的な紙の本や雑誌よりたくさん売れるようになる」と言ったとしたら、おそらく「SFの読み過ぎだ」と笑われただろう。

ところがまさにそれが実現してしまった。Amazonが先ほど発表したところによると、 eブックの販売刷数が対応する紙版を超えたという。Kindleのローンチからわずか4年しかたっていないことを考えれば、驚くべき急成長といえるだろう。これが大きな通過点であることは間違いない。

ただし、常日頃Kindleの成長に関心を持っていれば、このニュースも青天の霹靂とは聞こえないだろう。有料Kindle版の販売数がAmazonのハードカバーの販売数を上回ったのは2010年7月だった。ペーパーバックを上回ったのは今年の1月だ。そして今日、ハードカバーとペーパーバックを加えた数を上回ることとなった。

ちなみに、Kindle版の販売数には、大量にダウンロードされている無料出版物は含まれていない。あくまで有料出版物のみでの比較だ〔日本版:Amazonの発表によると、今年4月1日以降、Amazonで販売された紙版出版物100冊に対してKindle版は105冊販売されたという。紙版にはKindle版が存在しない出版物も含まれる〕。

Kindle市場の急成長の重要な要因のひとつはAmazonがデバイスの価格を大幅に下げたことにある。1年前にスタンダード版のKindleは$259だった。Amazonは2010年6月に$189に値下げし、さらに昨夏、Wi-fiのみのバージョンを$139で発売した。さらに最近発売された広告入りのバージョンはわずか$114だ。Amazonこの新しい広告入りモデル(Kindle with Special Offers)は他のKindleデバイスのどれよりも多数売れているとしている。

またAmazonによると、同社の2011年のセールスは、eブック、紙版ともに、アメリカ市場において対前年でここ10年のうちで最高の成長率を記録しつつある。ことにKindle eブックは昨年同期に比べて3倍のセールスを記録しているという。

はてさて、「iPadがKindleを抹殺する」とか予言したライターがどこかにいなかったっけ?

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01