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AppleのiCloudはあほらしい–あんなのiTunesの無料機能であるべき

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前から思ってたとおり、Appleはついにオンラインの音楽サービスを、どうやらiCloudという名前で近く立ち上げるらしい。それは、ユーザのiTunesのコレクションがネット上にあって、面倒なシンクをしなくてもどのデバイスからでも聴ける、という仕組みだ。

いちいちシンクのためにケーブルを使わなくてもすむのは大きな進歩だが、しかしiCloudが単なる音楽ロッカーサービスなら、デジタル音楽ならではの新しい音楽ビジネス/音楽文化は築けない、とBusinessWeek誌が批判している。同誌のBrad StoneとAndy Fixmerが書いたその記事は、合衆国の4大レーベルのうち3つがすでにAppleと契約し、4つ目ももうじきだと報じている。これは、すでに発表されているAmazonGoogleの音楽サービスに対する大きなアドバンテージをAppleに与える。この2者は音楽業界からのライセンスを確保できず、したがって中途半端な製品を立ち上げた。音楽をストリーミングするための正しいライセンスがないので、両社の場合は消費者がそのロッカーサービスに自分の音楽コレクションをアップロードしなければならない(Googleは音楽の権利に関してレーベルに1億ドルを払う意思はあったらしいが、”しかしGoogleとYouTubeの検索結果が海賊版の音楽を指していることが多いという音楽業界側の懸念により、交渉は決裂した”)。Appleの場合はApple自身が、ネット上にあるユーザのコレクションのミラーに対しインデクスを作り、そのためにユーザが大量のアップロードをする必要はない。BusinessWeekは来(きた)るべきAppleのiCloud音楽サービスについて、次のように述べている:

音楽レーベルとパブリッシャーからのライセンスで武装したAppleは、iTunesにある顧客のデジタル音楽ライブラリをスキャンでき、彼らのコレクションを素早く自己のサーバにミラーする、取材に応じた3名がこう説明した。特定の曲の音質がユーザのハードディスク上で悪い場合、Appleは高品質バージョンに入れ替えることができる。このサービスのユーザはいつでも好きなときに、自分のPCやiPhone、iPadに自分の曲をストリーミングできる。将来はたぶん、車にも。

. . .大きな変化ではあるが、無料ではない。Appleは疑いもなく、クラウド音楽のライセンス取得に高額を払っているが、ユーザの負担がどれくらいなのかは不明だ。一つの可能性は、iCloudデジタルロッカーをAppleのMobileMeオンラインサービスにバンドルすることだ。後者は年額99ドルで連絡先やメール、Webのブックマーク、などのユーザデータを複数のデバイスにわたって同期化する。

整理すると、AppleのiCloudはiTunesのオンライン化であり、機能的にはGoogle Musicのベータよりやや良い。自分の音楽コレクションを時間をかけてアップロードしなくてよい、それに、一部の曲では高品質なオーディオファイルが得られるから。以上はどれもグレートだが、しかし月額の会費を払うほどのサービスか? MobileMeにバンドルされたらサービスの魅力も向上するが、現状ではスタンドアロンのサービスとしてのiCloudには金を払いたくない。しかもそれは、MobileMeの今後の改訂のほんの一部にすぎないだろう。ほかの改訂部分の内容によっては、iCloudがMobileMeの会員を増やす要因になるかもしれない。

しかし仮定はやめて、iCloudをスタンドアロンのサービスとして見てみよう。お金を払ってでも使いたいほどの魅力があれば、当然、多くの人が払うだろう。しかし、ただ単に自分の音楽コレクションをインターネットからストリーミングできるだけのために、なぜ毎月会費を払うのか? それらの曲に関してはとっくにiTunesにお金を払ってあるのに、それをオンラインで聞くためにまた払うわけ? そんなの、あり得ないよな。なんとなんと、Google Muscのベータでは、すでにそれを無料でできるのに。アップロードの時間はかかるが、でもそれは、デスクトップソフトの音楽マネージャをダウンロードすれば、そいつがバックグラウンドでやってくれる。実際それをやってみたけど、意外と速いので驚いた。GoogleもぼくのiTunesからミラーしてるのか、とつい思ってしまった〔訳注: ここはジョークか〕。Google Musicベータについては、下のビデオで詳しいことが分かる。

当面は、自分のコレクションをクラウドからストリーミングするなんて、忘れたほうがいいね。たしかに、それができれば便利だが、それはiTunesに無料で含まれている機能であるべきだ。月額会費制の音楽サービスにお金を払うのなら、自分の既存のコレクションではなく、新たにどんな曲でもアクセスできるのでなければ無意味だ。たとえばRhapsodyやRdioや(将来)Spotifyの会員になったら、何百万もの曲に無制限でアクセスできる。Appleがデジタル音楽の新しいビジネス/新しい文化を作りたいのなら、音楽の消費形式と支払い形式を抜本的に変える必要がある。iCloudが単なる、モアベターな音楽ロッカーにすぎないなら、まあ最初から気の抜けたビールのようなものだ。そうではなく、本格的な会員制の音楽サービスによる、空の上の豪華ジュークボックスで、オマケとして自分のiTunesコレクションも聴ける、というものなら、そう、今すでにそれを聴いているだろう。

写真クレジット: /Flickr/Kevin Dooley

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))