Windows 8はゴージャスだが単なるシェルにすぎない?

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昨日(米国時間6/1)初めて、MicrosoftはWindows 8をお披露目したが、なかなかゴージャスだ(上のビデオ)。それはまたWindowsの、Windows 95以来最大のルック&フィールの変化でもある。

Windows 8はタッチインタフェイスが完全な主役で、タイルがアイコンに置き換わり、スワイプがドラッグ&ドロップに置き換わった。画面左下に必ずあったStartボタンに代わり、新たなスタート画面として格子状に並べたタイルの集合が最初に出る。タイルはそれ自身が小さなアプリになっていて、リアルタイムの情報やアップデートを表示し、そのアイコンが表しているアプリの立ち上げをユーザにうながす。サイドパネルからのフリックで、実動中のアプリケーションを素早く切り換えられる。これらのアプリケーションは、まるでWebアプリみたいに、HTML5やJavaScriptで書ける。

タッチ主体のユーザインタフェイスでMicrosoftは、Windowsの複雑さを隠しているが、でもその水面下は依然として複雑だ。これが果たして欠点なのか機能なのか、すでに議論が始まっている。MicrosoftはWindows 8を、過去とのラジカルな決別と思いたいようだが、もしかしたらそれは、こぎれいなシェルにすぎないのではないか? Microsoftは伝統的に保守的であり、また多くのユーザが使い慣れたデスクトップのメタファを捨てきれない。だからMicrosoftは、過去のUIを完全には捨てていない。そうしたい人は誰でも、自分が使い慣れたUIに戻れるのだ。マウスとキーボードのある–タッチ画面のない–デスクトップやラップトップでは、それも当然だ。

MicrosoftはWindows 8でAppleを強く意識しており、よく考え抜かれた対応をしている。未来のコンピューティングが全面的にタッチなら、Microsoftもその未来を心から歓迎するだろう。しかし問題は、Microsoftが二股を行こうとしていることだ。Windows 8にはすばらしいタッチインタフェイスがあるが、予備のインタフェイスとして昔のデスクトップのUIもある。

これに対してAppleのやり方は、今のところiOSを搭載したモバイル製品(iPads、iPhones、iPods)にタッチを持ち込み、デスクトップのOS Xオペレーティングシステムとは区別している。しかし、Appleの二つのオペレーティングシステムは今後統一されるのかもしれない。すでにOS X “Lion”には、Macのデスクトップとラップトップをタッチインタフェイスに移行させるらしいきざしがある。

だからデスクトップにタッチを持ち込み、デスクトップからタブレットまでの全製品をタッチ化するMicrosoftの姿勢は、一歩進んでいる。デスクトップと携帯電話では、当面は異なるオペレーティングシステムをキープするようだが、しかしそれでも、その二者はだんだん似てくるだろう。すでにWindows 8には、Windows Phone 7からの借り物がある。つまり後者もタイル方式で、しかもけっこうエレガントなのだ。

Microsoftは、巻き返しに懸命だが、かつてデスクトップを支配したように、この新しいタッチコンピューティングの時代を支配できる可能性は、とても小さい。しかしこれは長期戦だから、結論を今言うのは早い。ゲームが変わったことを理解し、それに合わせた戦略を取ろうとしているMicrosoftの生き残り努力は、それはそれで賞賛に値する。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))